※毎度のことですがこの部屋は通常営業でお送りしますm(__)m
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『うん。大丈夫かな』
店長だと名乗ったジョンスさんが。片えくぼをへこませながら。書類をとんとんと揃える
『とりあえず、店の様子を見てみる?』
こういうとこ、初めてでしょ。はぃ...まぁ...
こういうとことはどういうとこか。僕はいまホストクラブにいる。もちろん、人生初の。きらきらのネオン街なんて、初めて訪れた
留学するはずだったんだけど。アッパが急に入院することになって。なんやかやで、預金額が足りなくなってしまった。この機会を逃したら、次はないかもしれない...そう先輩にぼやいたら
《俺が割のいいバイト、紹介してやるよ》
短期で稼げるし。危なくないから。俺もちょっとやってたし。そういって紹介されたのがここ。ホストクラブ《DEparture》
『手持ちがなければ、衣装も貸せるからね』
はぃ...もちろん、こんな店に似合うスーツなんて持ってない。今日だって。まったく場違いな。シンプルなシャツとコットンパンツだ
『ここがフロアだよ』
ぶ厚い扉を開くと。まばゆいばかりの光に、思わず目を手で覆う。う...まぶし...
『新入りだよ』
あわててジョンスさんの後を追った。あの...自己紹介をしようとしたけど
『ひっ』
そこにいた、きらきらしたひとたちの。鋭い視線に腰がひける。かっこいいけど...こわっ...フリーズしていると。金髪のひとが、つかつかと僕の前に来て。顔をのぞきこんでくる。そして。突然、にこっと笑った
『ヒョン!またこんなかわいい子。騙して連れてきたの!』
え...またって何だ。人聞きの悪いこと言うな。ジョンウンの紹介だよ。へぇ。ジョンウニヒョンの愛し子か。愛しって...
『お前らこそ。怖がらせるんじゃない』
へへ。最初が肝心じゃん
『うちの店で一二を争う、ドンヘとウニョクだよ』
ドンヘです。ウニョクでーす。き、キム・リョウクです...
『俺たちが案内するよ』
ウニョクさんという。金髪のひとに。がっと肩を組まれる。ふんわりどころじゃない。いい匂いがする
『こっちにおいで』
ドンヘさんという。黒髪のものすごいイケメンに手招きされて...
僕...ここでやっていけるのかな...
《たいしたことないよ》
@ODEentertainment
※画像お借りしましたm(_ _)m