※情報に翻弄されて大遅刻しましたm(_ _)m

 

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HK side

 

 

ドンへさんは、すごく心配してたけど。体調に変わりはなくて。いつものように、朝のランニングにも行ったし。たまに。波乗りに来てる、ドンへさんと話したりもした

 

《少し様子を見て》

 

大丈夫そうなら。また教えるからさ。はぃ。お願いします。あんなヘマは。二度としない

 

 

何故か、なかなか眠れなくて。明け方、ようやくうとうとして。寝不足だと...走ったとき。足、つるんだよな...ちゃんとストレッチしなきゃ...なんて考えてたとき。マジでつった。嘘...反射的に。足を押さえた。え...どくんと心臓がはねて。息が苦しくなって...え...何...身体が動かない。うまく呼吸ができない...

 

あのときと...同じだ...

 

心臓がばくばくして...シャツを握りしめながら。スマホに手を伸ばす。開いたのは。ドンへさんのカトク

 

《ヒョクチェくん?どうしたの?》

 

意味のないスタンプに。すぐ返信があった。ドンへさん...うまく返せないでいると。着信があって。ふるえる指で。タップする

 

《よぼせよ》

 

ちょっとかすれた声に。ほっとした。まだ息があらくて。なかなか声が出ない。ビデオ通話にするね。ぱっと。画面が切り替わった

 

《ヒョクチェくん?》

 

薄闇の中に。半分、目を閉じた。眠そうな顔が浮かぶ。それだけで。不思議と心が凪いでゆく。ドンへさん...

 

《大丈夫だよ》

 

こわい夢でも見た?ん...足がつって。フラッシュバックしたなんて。情けないこと、いえなかった

 

《すぐにでも。そっちに行ってあげたいけど》

 

こんな時間だから。おうちのひとがびっくりするからさ。これで我慢して。ドンへさんの指先が。画面をなでる。うん...ありがと...

 

《もう少し。眠ったほうがいい》

 

目を閉じるだけでも。うん...そのやさしさに。なみだが出そうになった

 

《そうだ。うたをうたってあげるよ》

 

え...ドンへさんの。さらに甘くなった声が、聞こえてくる。聞いたことはあるけど。よく知らない英語のうた。少し、音量をあげる。イケメンで。うたがうまいなんて、反則だよな...耳が。心が。気持ちい...

 

さっきまでパニくったことなんて。すっかり忘れて。吸いこまれるように、目を閉じた

 

 

《つづく》

 

 

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