HK side




最近、ドンへの様子がおかしい。元々、変わったとこがあるほうだけど。ちらちらと。頻繁に俺の様子を伺う。しかも手。ここんとこ。仕事で遅くなることが続いたから。さみしいのかと思って、多めに構ってみた。それはそれで、俺の手に顔をすりつけて。うれしそうに蕩けるけど。ちょっと違ったみたい



『おい。大事に使えよ』


は?何がですか。キム部長が。突然、肩をつかんできた


『賞与だよ』


もらっただろ。あ、はぃ。ありがとうございます。勤めはじめて、まだ日が浅いのに。ほんとにありがたい。部長の気遣いなんだろーな...


『ちゃんとしてやれよ』


は?家で待ってる、かわいこちゃんにだよ。は、はぁ...どうやら部長は。まじでドンへがお気に召したらしぃ


『いつもよりちょっといー焼肉屋とか、思ってんじゃねぇぞ』


え"...図星かよ。からからと笑い声をたてる。最近。飯に関しては。いや、飯以外も。ドンへに任せっきりだから。うまいもんでも、食いに行こうと思ってた


『そこはさ。決まってんだろ』


な、何が...鈍い鰯だな。どっちも余計です...


『何か形に残る物のほーが、うれしーに決まってんだろ』


形に残るもの...キム部長が。俺の目の前で。ヨジャ顔負けのきれいな手を、にぎにぎさせる。あ...


『ま。がんばれよ』


がんばれって...つきあいもながいし...そーゆーのがあっても、おかしくないかな...あまりドンへは、ものを欲しがらないから。気にしてなかったけど...


うるうると、黒目をうるませるドンへを思いうかべて。自分の手を見つめた




《つづく》



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