ドンへ side


ん?いつもなら。とびついてくるヒョクチェが。園バスから降りて。とぼとぼと歩いてくる

『どーした?ヒョクチェ』

キュヒョンくんが...ん?キュヒョンくんが?どした?キュヒョンくんが...おしゃべりしてくれないの...は?その目から。ぽろりと涙がこぼれ落ちる。ケンカでもしたんだろうか...先生は、何も言ってなかったけど...

今日はキュヒョンくんの誕生日で。一番におめでとってゆーの!はりきって出かけたのに...立ち止まってしまった、ヒョクチェを抱きあげる。よいしょっと...

『おめでとうって、言えなかったの?』

ううん。ふるふると顔を横にふる。ながいまつ毛にたまった滴が、頬にはねた。何ていったの?帽子をとって。ぺったりとはりついている、前髪をすく

『だいすき...て』

ひっく...は?

『お誕生日、おめでとうじゃなくて?』

ん...だいすきって...ゆったの...だって...だいすきだから...なるほど...ヒョクチェにしてみれば。おめでとうを、てんこ盛りにした言葉なんだろうけど。キュヒョンくんはシャイだから。照れちゃって。うまく話せなくなってしまったんだろう。きっと、ハグぐらいしてるはずだ。それも、いきなり。くく。想像すると...ちょっと。いや、かなりかわいいな...

『大丈夫だよ』

きっと。ヒョクチェの気持ちは伝わってる。でも...ちいさな指をくわえる。そのとき。ポケットに入れていた、スマホが振動した。のぞいてみると。やっぱり...シウォンさんで。きっとキュヒョンくんも。ヒョクチェとおなじように、しょぼんとして。シウォンさんに、話したんだろう

さぁ。ヒョクチェ。おめでとうの、やり直しをしよう

俺と一緒に。うたってあげよう。せーの...


《HBD to K》


@superjunior
@labelsj
@Instagram
※画像お借りしましたm(_ _)m
※きのーの最終更新です