シウォン side
『お前も。よりによって、こんなやつ拾わなくてもよ...』
ヒチョリヒョンが。ふてくされたように
『こんなやつって何ですか。弟に向かって』
明らかにキュヒョンの方が。この状況を楽しんでいる。あの...
『ほ...ほんとに...』
兄弟なんですか...俺がこそっと。ヒチョリヒョンに耳うちすると。はんっ。兄弟っつったって...
『一緒に暮らしたこともないけどな』
初めて会ったの、鑑別所だぞ。ウケるだろ。ウケるだろって...余り笑えない気が...
『アボジは、ヒョンのオモニと離婚したあと。僕のオンマと再婚したんです』
正確にいうと...一瞬、だまりこむ。僕のせいで...キュヒョンの声が小さくなる
『お前のせーなんかじゃねぇよ』
お前が生まれてよーが、生まれてなかろーが。遅かれ早かれ、そーなってたんだ。ヒチョリヒョンが。ぱっぱと手で払う仕草をする
腹違いの兄弟ってことか。道理で苗字が違うし。あまり似てない。顔は。でも雰囲気は...どことなく似ている気がする
『お前のオモニのおかげで。あいつはあそこまでのぼりつめたんだ』
お前が気に病むことはねぇ。ヒョン...キュヒョンが、やわらかそうな唇を噛む
『こっちはほっとけっつってんのに。わざわざ面会に来たり。追いかけまわしたり。ご苦労なこった』
けっ。悪態をついているようにも聞こえるけど...言葉の端々に、ヒョンの優しさが滲んでいる。だから。キュヒョンも。こうして慕っているんだろぅ...
《つづく》
※あれ?レラギュ?
※おかしーな...おわらなくなってきた(笑)
※昨日の更新です