キュヒョン side



寮に戻ってきて。さすがにその手前で手は離して。お互いの部屋の前に立つ。このままさよならか。それとも...?


『キュヒョンの...部屋でぃ?』


俺の部屋、散らかってるし。あ、はぃ。確かに...出かけるとき、バタバタしたから。少しでも片づけたらいいのに。気が急いていたのか、そのままだったんだ


ロックを解除して。部屋に入る。洗濯は...どうしよう。ヒョンのも一緒にやっちゃうか...


『洗濯しますから、出して...わぁぁぁ』


きゅひょなぁ...後ろからドンへヒョンに飛びつかれた。この衝動的な行動...なんとかしてもらわないと...心と身が持たない


『俺...』


まだ...しんじられなくて...またぐずぐずと鼻を鳴らす。ヒョン...


『俺が...信じられませんか...?』


ちがぅ!ぶんぶんと頭を振る。ヒョン...身体に回された腕をそっと解いて。振りむいて。改めてヒョンを抱きしめる。きゅひょな...身長差があるから。自然と胸元にヒョンの頭がくる。年上なのに。子どもっぽいヒョンが。愛しいと思った


『あの...キュヒョナ...』


はぃ...あの...もごもごと口ごもる。はぃ?


『き、キスしても...いーか...』


潤んだヒョンのきれいな二重の目に。熱っぽさが加わった。普通...そういうこと...聞く!?



《つづく》


※本日のラインナップ