あなたにとって天使のような存在はだれ?

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ドンへ side

久しぶりにキュヒョンくんちに泊まるから。ご機嫌で出かけていったんだけど。夜遅く。シウォンさんから、これからヒョクチェを連れてかえるって連絡があって

何かあったのかな...あったんだよな...

インターホンが鳴って。ドアを開けると、ヒョクチェを抱っこした、シウォンさんが立っていた

『すみません。重いでしょう』

はは。キュヒョンで慣れてますから。泣くのをガマンしてる顔で。手を伸ばすから。そのままヒョクチェを抱っこした。俺の肩に顔をうずめる

『実は...キュヒョンと揉めたようでして...』

キュヒョンくんと?めずらしい...ふたりとも温和な性格なのに

『現場を見ていないので、何とも言えないんですが...そろそろふたりを寝かせようと部屋に行ったら、物音がして。ドアを開けたら、ヒョクチェくんが床に転がってたそうなんです』

え...キュヒョンも座ってたらしいんですが...ふたりとも目に涙をためて。状況的に、キュヒョンが押したのかと...シウォンさんが。太い眉毛を下げて。申し訳ありません...いぇ...そんな...俺の首に回されたヒョクチェの手に、ぎゅっと力がはいる

別々に聞いてみたんですが、ふたりとも何も話してくれなくて...パパのところに帰るかって聞いたら、頷いたので。ご連絡差し上げた次第です。はぁ...

『とりあえず、今日はこれで失礼します』

あぁ、はぃ。わざわざありがとうございました。何か気づいたことがあれば、遠慮なくご連絡ください。もちろんです

いくら仲がよくても。ふたりともやさしくても。子どものことだ。ケンカくらいするよな...

『ヒョクチェ?何かのむ?』

ますますぎゅっと抱きついて。ぐりぐりと頭をふる。よしよし...シャワーもすんでいるみたいだったから。そのまま寝かすことにした

よいしょっと。ベッドにおろしても。俺から離れなくて。仕方ないので。俺もベッドに横になった。ブランケットをかけて。背中をさすってやると。俺の脇あたりに。身体を丸くして、もぐりこんでくる。指をくわえて。まるで赤ちゃんときみたいに...

何があったかはわからないけど。ふたりともだんまりなら。お互いさまなことろがあるんじゃないかな...ヒョクチェ、へんなところでガンコだし。誰かさんに似て...

あしたになればきっと。いつものヒョクチェに戻ってる。そして。キュヒョンくんと元気に挨拶するんだ

な。ヒョクチェ...


《つづく》

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