※美容院でシャンプーされてるときに思いつきました(笑)←まじで


****************



ドンへ side



『ドンへ。頭あらってやる』


え...あ...うん。たまにヒョクチェはそんなことをいーだす。最初は僕が匂うのかと思ったけど...そーゆーことではないらしぃ


もやもやしてるときとか。考えごとがあるときとか。集中したいときとか。気分転換したいときとか。そーゆーとき


濡れるからって、僕だけまっぱで。ちょっと内股になっても、ヒョクチェは気にもせずせっせと洗う。丁寧に。お店んときとちがうのは。ずっと黙ってること。シャンプーして。トリートメントして。マッサージまでして。仕上げはドライヤー。ふわんふわんの僕の髪を満足げになでまわして。顔を埋めて。ハグしてくれる。僕は、後ろ手に。ヒョクチェの頭をなでてあげて。よくできましたって。ゆーみたいに


ハグされたまま。ソファに転がって


『洗いすぎで...ハゲたりしないかな』


くく。そんなダセー洗い方はしてねーよ。プロだぞ、俺は。そーだけど...そーなったらそーなったで、ちゃんとかっこよくしてやるからよ。やだよそんなの...あんまりうれしくない...


『ドンへ...』


ん?俺がハゲても...一緒にいてくれるか?ぷぷ。何ゆってんの...ヒョクチェはハゲてもかっこいーよ、きっと。ん...そか...でもやっぱり...あんまうれしかねーな...えー...ばか。お前、いま想像しただろ。え...してないよー。くふ。うそつけ!してんじゃねーか!してないっ...てば!ふへへへへ...くすぐんないでよぅ


ヒョクチェが脇腹をくすぐってくるから。身体をよじって逃げよーとしたけど、がっつりハグされてるから逃げらんなくて


ハゲよーが何しよーが。10年先も20年先も。もっともっと先まで


ヒョクチェといられたらいーなって思った




《つづく》


※きのーの更新です