何でこいつ、まだいんの...俺が貸した服のままだし。一日中寝てたんだろーか...
 
買ってきたものを冷蔵庫に入れていたら。そいつがおーきなあくびをしながら、目を覚ました
 
『あ、ヒョク。おかえり』
 
当然のよーに。きょーは早いんだね。のっそりと起きあがって
 
『ヒョクは腹へってないの?』
 
ごくごくと水を飲む。なんでそーゆー聞き方するかな...ラーメンしかねぇし。卵とネギは買ってきたから、きのーよりは豪華だけど...
 
『腹へったなら、買いにいけばいーだろ』
 
鍋に水をはりながら。俺、金ないもん。にっこりと。知ってるだろ。わらってゆーことか...
 
『それにさー。ここ、オートロックじゃん。暗証番号しらないから、部屋に入れなくなっちゃうもん』
 
戻ってくるの、前提かよ...
 
卵とネギ入りのラーメンと、焼いたソーセージをご機嫌で平らげて。鼻歌をうたいながら。無造作に重ねてあった雑誌を、引っ張りだして読んでいる
 
『なぁ』
 
ん?いつまでここにいる気?え。ずっと。ずっと!?
 
『何でだよ!』
 
そいつがきょとんとした顔で俺を見る
 
『だって、俺のこと拾ってくれただろ』
 
そ...そ...そーゆーことぉ!
 
 
《つづく》
 
※本日のラインナップ