俺はまたあの場所にきていた。俺がたおれていたとゆー場所。ドンへはあの日、俺をさがしていてここにたおれているのを見つけたと説明したらしぃ。まちあわせしてたのにこなかったからと。だからいつもそーだとおもってた。でもクラスメートはそんなことないって。あの日がはじめてだって
なんだ?あの日、俺とお前のあいだに何があった?
うすくらい階段をのぼってみる。階上から差しこむ日差しにホコリがうかびあがる
かつん...つま先が何かをひっかけた。え...どくん。目の奥をよこぎった影。これって...あの日...あの日も俺...ここでつまづいて...ぐらぐらと視界がゆらぐ
『ヒョクチェ!』
ドンへの声にふりむいた。俺にむかってさしのべられた手。あのときとおなじよーに...必死な形相のドンへがだぶる...そして...とどかなかった...
そーか。おもいだそーとするたびにかんじていた痛みは、身体のどこでもない。こころの痛みだ。それも俺ではなく。ドンへの...ドンへのこころの痛み...
ひょくちぇ...
『おもい...だしたんだね...』
見ひらいた両目からなみだがあふれる
『ヒョクチェ、ごめん...』
俺のせーだ...俺がわるいんだ...
ごめん...
ドンへ...
《つづく》
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