ドンへ side
『キュヒョンくん、まだぁ?』
ヒョクチェはもう玄関にいて。リュックをしょって
今日はキュヒョンくんちにお泊まりだ。きのーは興奮してなかなかねなかった。リュックの中身をなんども確認して。着替えとおきにいりのぬいぐるみと
ん。そろそろかな。キュヒョンくんパパがクルマで迎えにきてくれることになってる。インターホンがなる。キュヒョンくんだ!とびだしそーになるのをおさえる。ドアをあけると
『ヒョクチェくん!』『キュヒョンくん!』
あいさつもそこそこにとびつくふたり。ふたりともかわいーなぁ。ついにんまりしてしまって。ふと見たらキュヒョンくんパパもにんまりしてふたりを見ていた
『おはようございます』
『おはよーございます。きょーはよろしくおねがいします』
キュヒョンくんパパは休みの日だからいつものスーツじゃなくて
いつかヒョクチェが、パパはなんでひもをつけてないのか、きいてきたことがある。ひもってゆーのはネクタイのことで。俺はめったにしないから
着てる服もいつもたいてーおなじかんじだから。平日と休日と着てるものがちがうほかの子のパパたちを、不思議におもったらしぃ
じゃぁパパにご挨拶して
『パパ!いってきます!』
うん。いってらっしゃい
仕事帰りにキュヒョンくんを迎えにくるのときとはまたちがうクルマで。うちにはクルマがないから。こうしてキュヒョンくんちのクルマにのせてもらうのもうれしぃみたいで。うしろの席にふたりなかよくすわって。手をふってるのを見送った
すこしさみしさをかんじながら
《パパはさみしがりや》
※きのーの最終更新です