ドンへ side


『パパ、きょう、キュヒョンくんと遊んでもいい?』

園バスの止まるとこまで迎えに行ったら、窓から顔をのぞかせて

ん。いいよ

『ありがと!』

いいって。おりよ!

たぶんとなりにすわってるんだろう
順番にステップをおりてくる

『こんにちは』

はぃ、こんにちは。よろしくお願いします。ぺこっとあたまをさげる

キュヒョンくんは一番なかよしのともだちで、うちとおなじシンパパ
ふだんはお迎えがくるらしいんだけど、園バスにのる子たちがうらやましいみたいで、だれかがやすみだったりして席があいてるとたまにのってくる

あとでおうちに電話しよーね。はい

ヒョクチェとキュヒョンくんと手をつないであるく
交互にきょうあったことをはなしてくれる。ならったうたをきそうよーにうたって

うちについてキュヒョンくんちに電話する。出たのはお手伝いさんで。幼稚園の送り迎えもお手伝いさんがやってるらしぃ。キュヒョンくんがうちであそんでいることを伝えると、あとでケータリングをとどけるからとゆわれた。キュヒョンくんがあそびにくるとかならず

こどもの向けの放送を見ながら洗濯物をたたんで。目のとどくところであそばせながらちょっと仕事して

とどいたケータリングをありがたくいただいて。お風呂どーしよーかなっておもってたところにお迎えがきた。お手伝いさんじゃなくて。キュヒョンくんパパが

『こんばんは。いつもすみません』

『いえいえ。あそび相手がいるとこちらもたすかるので…』

ケータリングもありがとうございます

『パパだ!』

キュヒョンくんがとびつく。キュヒョンくんパパは会社をいくつか経営していて。いそがしくてあまり家にいないらしぃ

カバンをもっておいで。そう…ご挨拶して

ありがとうございました。ぺこっとちーさなあたまをさげる

またあしたね。うん。ばいばい。手をふりあって

では、失礼します

ふたりを見おくって

きゅっとにぎられる手。ヒョクチェ?

ん…ともだちがかえったあとはいつもそーだ。さみしくなるのか俺にあまえてくる
うつむいてつま先で地面をけるその身体をだきあげる

『さっきのおうた、パパにおしえてくれる?』

『うん!』

今日は後かたづけがないから。もっとあそんであげるよ


《しれっとキュヒョンくん親子登場》

※きのーの最終更新です