Yちゃんからの報告 続き | 子どもスタジオLittleStarsのブログ
うちに来ている子ども達を観ていて思うことがある。
私立の子ども達が大勢をしめているせいかもしれないが、子ども達は小学校低学年までのところではわからないことなどなにもなかっただろうと思う。
高学年になるころに、子ども達はさまざまな理由で良い成績を修められなくなる。

通学に時間がかかり過ぎて、疲れてしまうもの。
期待が大きすぎてつぶされてしまうもの。
自分のプライドを保つための成績が取れないことで、いやになってしまったもの。

はじめにやらなくてはならないのは、子ども達が持つ原因を知ることだと思う。
子ども達が自分の心の中にあるものをなるべくたくさん吐き出してくれるのを待つ。
ときには、子ども達が認知していない原因もあったりする。
そのことは、端的な言葉ではなく、同じ子どものことを思う者として子供を変えるための方法として親に伝えることにしている。
子どもの問題は、親の問題であることが多い。
でも、そこをどんな風に乗り越えれば良いかはなかなかわからないことなんだと思う。

例えば、Rくん
幼稚園のときはかなりの成績を修めていたらしい。
大学教授の祖父、一流の学校を卒業した父、そして一流の小学校に入ったRくん。
小学校に入って苦しんだのは舌足らずなしゃべり方と周りも皆できること。
プライドが傷ついてしまったのだろう。
小学校5年生のとき、算数の成績がクラスでもトップクラスになったときに彼はがらっと変わった。
友人からの、『おまえってばかだと思っていたけど、算数がよくできるんだな。』のひとことだったと思う。
友人に認められたことが嬉かったらしく、嬉々とした表情で報告してくれた。
成績の上がったのは別に私のせいではないと思っている。
出会ったときからこの子が算数ができないのがおかしいと思った。
小さなたわいのないことが子どもを変える。

今回Yちゃんには、1番なんて気にするなと言いたい。
それよりも、きちんとした知識が持ちたいとか、絶対に解いてやる、などと言ったモチベーションを上げる方が良いに決まっている。
1番の方が2番よりすごいなんていうことはないから。
そして、もっとすごい1番はまだまだ他にいます。
プライドがなにかの妨げになることがあることを覚えて欲しいと思います。
そして、そのモチベーションならRちゃんの中にたっぷり詰まっています。