「 火星に住むつもりかい? 」
伊坂幸太郎
伊坂作品、久しぶりみたいです。
読み始めて、ちょっと後悔したんですよね … いわゆるディストピア系と呼ばれるものらしく、拷問のシーンも結構グロイ。
作中でも、戦時下の特別高等警察に例えられたりしていますけれど … 罪のない人々が拷問、斬首されて行くのです。
そこで、踏みとどまり読み進めることが出来るのは、私が 伊坂幸太郎作品 を知っているからかもしれません。
正直、前半、シンドイんですよ。バラバラとエピソードが投下されて行く …
でも、後半、それが怒涛のように回収されて行くんですよ。そのスピード感がクセになります。
作者は、デヴィッド・ボウイの「 LIFE ON MARS ? 」の和訳を「 火星に住むつもりかい? 」というような意味だと勝手に思い込んでいて、実際は「 火星に生物が? 」であったと知り恥ずかしかったそうです。
文庫版解説の「 ぼくのりりっくぼうよみ 」というアーティストの方の名前を初めて目にしたのですが、親近感持って肯首しながら読みました。
