「 本を守ろうとする猫の話 」
夏川草介
順番としては こちらが先、続編が「 君を守ろうとする猫の話 」の方です。
こちらを読んだ上で もう一度、「 君 … 」を読むとわかりやすいです。
いずれにしても、医療モノ の夏川草介 のイメージで読むと ハテ? となるでしょう。
現実問題として、本は売れなくなり、書店数は激減 … 街から書店が消えて行く今
本好きの小説家としては こういうテーマで 読者に問いかけてみたくなるのかもしれないなぁ。
ネットでふと目にした弁護士を名乗る人の投稿が
闇バイトで強殺をした若者に接見したら「 何年で出れます? 」と問われて「 出られませんよ 」と言ったら驚いている。闇バイトの危険性を いくらテレビで 注意喚起をしたところで 彼らは ニュースも見ない … と嘆いていました。
ハムラビ法典ではないですが、自分の犯した罪の重さが理解出来ていないのでしょうね。
闇バイト なんて言うからダメなんですよね、言葉が軽すぎる … 強盗殺人。バイトじゃなく、犯罪。
本を読むことで、知識を得ることも多いでしょうが
もっと大切なのは「 想像力 」を得ることなのではないかしら?
自分が やられたことがなくても、自分が やられたら嫌だな と思うことを 人に対してしない というのは「 想像力 」なんじゃないかな。
道明寺じゃないですが「 本を読め、本を 」と出版関係者にも伝えたいですね。
この本の第三章には 発行部数を伸ばし、売り上げを伸ばすことだけを 腐心する大出版社の社長が出て来ます。
現実にも この本を読んで 人の気持ちを「 想像する力 」を学んで欲しい出版関係諸氏がいますね。