昨日、NHK BS で「 2時間でまわるルーブル美術館 」という番組をやっていました。
再放送だったみたい …
ルーブルは 若い頃に2度 行きましたが、ちゃんと見ようと思ったら何日も滞在しなければならない広さですから
ポイントを押さえて 有名どころを見るというのは「 あり 」だと思います。
ただ、自分が見たいものや、探したいものがある場合は この限りではありません。
私、高校の美術の授業で、模写をしたんですよ。
カラーの小さい印刷物を見て。
10号くらいに描いたのかな …
↑ 印刷物の方ね(笑)
22歳で、初めてルーブルに行った時に、それの「 本物 」が飾ってあったんですよ。
衝撃を受けました。
モナリザよりも、ミロのヴィーナスよりも …
その絵を見るために来たんだ!と言うくらい(笑)。
2度目に 行った時に、同じ場所に その絵が無くて
全然 役に立たないフランス語よりも、身振り手振りに カタコトの英語で 頑張って係員に伝えたところ
かなりの収蔵数なので、定期的に絵を入れ替えている
ということがわかりました。
一期一会、もう「 本物 」に会うことはないのでしょう。
ルーブルに行って驚いたことが もう一つ。
展示作品の前で、フツーに油絵具を使って模写をしている人たちがいるんです。
日本の美術館とか博物館って、筆記具は、鉛筆だけが許可されていることが多くて … ペンは もちろんダメだし、
それが、イーゼルを立てて油絵具を使っているなんて!
きっと、フランスの国立美術大学の特別に許可された人たちなんだろうなぁ〜と思っていました。
今回、番組を見ていたら、外国人でも、申請を出せば 無料で館内で模写が出来る と言うことでした。
まあ、申請書はフランス語だし、パスポートのコピーやら、本人の描いた作品の提出が必要ってことですけれどね(笑)。
マネ、モネ、ルノアール、セザンヌ、ドラクロワ、ピカソ、ダリ なんかも、ルーブルで模写をしていたそうですよ。
後進を育てることこそが、重要。
本物に学ばなければ 見つからないものがある ってことですね。
それだけの国力、伝統があるんですね。素晴らしい。羨ましいですよね。
絵は描きませんけれども … 目先のことだけでない 教育は大切だな って思います。