「 リバース 」


湊かなえ



イヤミス … 読み了えて厭な気分が後をひくミステリー の代表とも言える 湊かなえ。


息子が読んでいると言うので、図書館で予約をしたものの … 怯む。


「 イヤミスなんだろうけれど、読後感は そんなに悪くない 」 と言う息子の言葉に後押しされて読み始めました。


老眼の進む お年頃としては、文庫よりも 単行本の方が活字は多少なりとも大きいのだけれど、


電車移動の時に読める手軽さと、文庫だけにある解説や あとがき 的なものも楽しみがあるので … 


甲乙つけ難い(笑)。


冒頭の「 読み了えて厭な 」は 文庫版の解説者が その表記にしているので


まあ、普通は「 読み終えて嫌な 」でしょうね。



この作品が生まれた経緯なども解説されていて … 単行本で読んでいたら知らないままだったな と思いました。


版元から「 お題 」が最後の一行を既定するという難題。


職業作家って、本当に凄い! と思いました。


そして、問題の読後感


「 そんなに悪くない 」


いや、この先、どうするんだ! 的なところはありますけれどね … 苦しくはありますけれどね、ホラーではない。 人間の葛藤。



ドラマも見てみたかったかも 藤原竜也主演だったらしい。


Netflix にはなくて、Hulu にはあるみたい ( こっちは契約してない ) … TBS のドラマの相関図見ていたら、原作とは 結構 違うみたいでした。あるある だね。