ブログ便利(笑)。





「 逃れの森の魔女 」


ドナ・ジョー・ナポリ

金原瑞人・久慈美貴 = 共訳


何か他の小説に出て来て、読みたいと思って予約したハズ … と自分のブログを検索すれば


ちゃんと、忘れないように、後に調べられるように(笑)記事に書名が入っていました。


「 レジまでの推理 本屋さんの名探偵 」 でした。


作中で、お客さんが探していた本が これ だったんですよね〜。


かの有名な グリム童話「 ヘンゼルとグレーテル 」のパロディなんです。


どうも 私は パロディというと 面白おかしくした というイメージなんですが …


何と言うか、面白おかしい 要素はありません。良い意味で。


スピンオフ … というか、魔女の側の視点にたった話で「 ヘンゼルとグレーテル 」を読んで育った大人には 読んで欲しいなと思います。



最後に訳者あとがきがあるのですが、パロディには


「 ただの浅薄な真似 」ではなく「 原作を見事に裏切るくらいの想像力 」そして「 原作者に、こいつは一本やられたね、といわせるくらいの独創性 」が欲しいと言っています。


そして、それを満たしている 他の作品として「 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ 」というハムレットのパロディの戯曲をあげているんです。


文中では 生瀬勝久と古田新太主演ということになっていますが ( 2000年発行 ) 、私は 生田斗真と菅田将暉の舞台を見ました。


その時に原作も読んだんですが、読みづらかった覚えがあります。


この 逃れの … は 200ページ足らずで単行本としては薄く 読みやすいですよ。