私、昔から想像する癖があります。
皆さんにもあると思います。
私の場合、神秘的なものや目に見えないもの、証明が極めて出来る事が出来ないものが大好きです。
簡単に言うと非科学的、非現実的なものです。
毎日仕事に明け暮れながら楽しいものへの執着はゲーム、漫画、アニメ、神話、そんな感じで生まれました。
完全なる自己満足の世界です。
この物語は、ただただ何かを追求したく書いているわけでも無いのですが、目を通して頂いた方にありがとうございますとお伝えしたいです。
自分のペースで更新しますのでお手柔らかにお願い致しますw
〜〜〜黒ドラゴンと錬金術士〜〜〜〜
「よいしょ。よいしょ。はぁーーーーーあともう少し!」
長い髪の色は銀髪、ふわふわした癖っ毛の少女の名はソフィ。
幼馴染からもらった食料も今日で最後…ベーコンとクレソル、ルッコラとトミト。
この朝食のメニューはお決まりのメニュー。大きな壺を前に、ソフィは長い棒で丁寧にかき混ぜる。
「グールグルグル〜美味しくなぁれっ」
呪文のように唱えながら何やら作っている。
壺の中からキラキラ煙がみるみる濃くなり…
ボボンッ
宙に浮いているパンが姿を現した。
「おぉー!!美味しそうに出来たじゃん私!」
「よし、これで朝ごはんの出来上がり!いっただっきまぁーす!」
ソフィの食いっぷりは女の子の小さな口を開けて食べるような可愛らしさは微塵も見られない。
ざっとカウントして30秒ほどの食事タイム。
「ごちそうさまー!…幸せを噛み締めるひと時は一瞬。これで食料が尽きたと思うと悲しさが……うぅーーー」
「お金も尽きたし、さてどうしよう。」
「他の事で手一杯なのに、こんな事で時間を費やすのは勿体無いし…アイツに頼る?
いやいやアイツにまたお願いしたら何か変な事頼まれそうだし嫌だ…またあそこにいってみようかなぁ〜」
ブツブツ呟きながら頭を抱える。
ソフィの家は町から随分と離れたソレイユ湖の奥にある。
滝の裏にソフィの家があるのだ。
ソレイユ湖はここから先にあるアルム王国の敷地になっている。
このソレイユ湖から流れる清らかな水は、透明度も高く天然水としても有名で魚も豊富に取れ穀物もよく育ち、飲み水としてもアルム王国では使われている。
「母様、少し出かけて来ますね」
大きいクリスタルの中に母はいた。
黒い長い髪。ソフィとは余り似ていない。
こんな姿になってしまった訳をソフィの記憶には残っていない。
ソフィには1人の姉がいる。
名前はクーデリア。
少し前に突然ソフィの前から去っていったのだ。
「私はもう戻れない」
そう言ってクーデリアは大雨の夜外へと出て行く。
ソフィは追いかけ、雨の中走り姿が見えなくなったクーデリアをひたすら彷徨いながら探した。
「おねぇちゃん!!どこ?行かないでよっ1人にしないで!!おねぇちゃんっ!」
雷が鳴り一瞬光った地面に影が映る。
「おねぇちゃん…?」
見上げたソフィの瞳には黒いユニコーンに乗ったクーデリアがいた。
数秒間クーデリアとソフィは見つめ合い、クーデリアは姿を消した。
それからソフィはクリスタルになった母を解放する為、姉のクーデリアを探す為、毎日錬金を繰り返している。
こんな状況をソフィは誰にも言わなかった。
1人を除いて。
「ソフィー!!」
噂をすれば…
すらっとした身丈に身軽な格好をした金髪の青年が家の外からソフィーを呼んでいる。
豊かな国、アルム王国として成立させたアルム・ソルト・バーナス国王の息子、第三王子アルム・ソルト・レオン。
唯一ソフィーの話を信じ、協力してくれている幼馴染。
「レオ!また抜け出して来ちゃったの?ちゃんと仕事してよ!誰かついて来ちゃったら私の住居もバレちゃうじゃない」
「心配入らねぇー!俺のすばしっこさは誰にも負けねぇよ!」
「……ドヤ顔で言っても説得力ない」
「俺はちゃんと任務を果たしてここへ来ているんだから気にすんな!なっ?!」
「良くないよ!王子である身として学問や武術、あらゆる国を訪問し経済の向上に向けて…」
「ストーーーーーップ!!だから言ってるだろ、俺は俺の任務を全うしここへ来ている!まぁ主にそう言う類いは兄上がしている。次期国王陛下になられるお人だからな。」
「レオも立派な王子じゃない…」
「とにかくだな!あ、それより出来たのかよ!クーデリアの居場所が分かるっつーアイテムは!」
レオンは無理矢理話を終わらせソフィーの話へシフトする。
「うぅ…そ、それが…」
「何だよ、お前まさか…」
「いやぁ〜〜私の配合の分量がどうもおかしかったのかなぁ〜??あはは」
「嘘だろっ?!お前、なかなか手に入らない虹の甲羅を取って来て全部ダメになったのか?」
「……は、はい」
「お前本当に錬金術できるのかぁ?まぁこれも初めてでも無いし、慣れたわ」
レオは深いため息をしながら肩を落とす。
「何よー!次は絶対成功させるから!少し配合間違えただけだもん!」
ソフィは興奮し頬を膨らませレオに反抗した。
スタスタスタスタ。
レオを放って村の方へソフィーは歩き出した。
「おいっ!!どこ行くんだよ!」
「今は私の夜ごはんを収穫するのが目標なのー!!」
「ってことはハンター村か?」
「そうだけど何か依頼がないかなって」
「ここんところ、何も事件とかそう言うもんはないからなーよし!俺も行くわ!」
「やだ、いらない」
「何でだよ」
「…ついてってやるからその代わりとかが嫌だ」
「そんな心の狭いヤツが王子の任務務まるかよ!ほら!行くぞっ!!」
「だから1人でいいってばぁ〜!」
二人はハンター村へ向かう事にした。
続く