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龍安寺、方丈の庭。
櫻花謝尽、真夏の油土塀の滲んだ痕は更に染込むように見える。
何も考えずに、波打つ白砂の枯山水をのんびりと眺めるだけの午後のひと時。
学生時代に、白洲正子の随筆集「ほとけさま」を読んで、ずっと行きたかったけれども、なかなか機会がなく行けず、
それから何年後、20代の後半になって、ようやく自らの世界観がいよいよ定めて、精神状態が安定したいま、拝観しに来た。
それも人生の運命、神様仏様とのご縁で決まったことかも。
たった15個の石、しかしその組合せの奇妙さは、どれだけの文人を魅了させたのか。
この小さな庭は一つの宇宙、星たちの間の距離や遠近、誕生と壊滅、様々な関係は错综複雑である。
目を遠く見ると、星たちの延長線は、塀を超えて、地の果てまで延びる。
人間の体内にも、心の奥にも存在している、内になる小さな宇宙。
そうだ、沢山の龍安寺の本の哲学的な文字を読むと、意外といまは冷静に自分をコントロールできるようになった、日々物事への感動は勿論大事だけど、自分の道を信じるのはもっと大事だ!
いまはこの庭は静かに見つめるだけでいいと思った。
人によって取られ方は違うし。
深く考えるほど、元の自分を迷ってしまうかも。
その道に入らんと思う心こそ、わが身ながらの师匠なりけり。
http://www.road.or.jp/news/110708.html
東京三越展示会
全国街道交流会議 街道交流首長会
日本橋『日本百街道展』
~100年歩き継がれ、語り継がれる道へ~
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皇大の時に国史の岡田先生の計画で何回か伊勢参宮の宿場町の行脚の旅に参加させて頂きました。放浪の旅は私の人生観を変えました。院生の仲間たちと貧乏旅行をして、古代祭祀の遺跡を生で観て、心の震えが止まりませんでした、最高な青春の思い出を作りました!
一番好きなのは、春末夏初の山の辺の道でした。檜原神社の注連縄の鳥居も野辺の青苔も入江泰吉の写真のままだった、夕暮れの頃の湖の向こうの景行天皇陵、暗い中で三輪山のピンク色の姫百合が咲いていた










