序
日記とはその日起きた出来事や、それに対するありのままの自分を書くものだ。
私はその時まで愚かなほど自堕落に、怠惰に、無気力に過ごしていた。何かに情熱を傾けることもなく、誰かを愛することすらしなかった。だから毎日は平凡に過ぎていき、何も起こることはなかった。無論、書くべきありのままの 自分など、存在するはずがなかったのだ。
だが、やむおえなき事情により、私を取り囲む灰色の世界が彩りを益していき、私自身もそれに釣られて少しずつ、ゆっくりと、しかし確実に変化していく。それは私にとって懐かしい感覚で、とても照れくさくって、こそばゆくて。しかし、嫌いにはなれない変化だった。
これから私は、生まれて初めてのありのままの自分を綴っていこうと思う。
