Londonでスピチュアルにめざめて
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ロンドンと緑

 
 ふんだんにある緑と花と公園は、ロンドンがすきな理由のひとつである。都会の喧噪とは裏腹に木が堂々と葉を茂らしいていて、それはそれは立派なのである。植林された小さな木だと、圧倒するには物足りなく、どうしても人間の生活の中に緑がある、とう感がいなめないような気がしてしまう。

 窓からは家よりも背の高い木が望め、家を出て5分も歩くと、薔薇の木、白い花、ピンクの花、きいろの花がのどかに風にゆられているのを眺めることもできる。ロンドンといっても地域によって雰囲気がずいぶんと違うのだけれど、少なくとも私が住んでいるところはとても穏やかに鮮やかである。花と言えば切り花の印象が強く、時間が限られているという儚さから少し苦手意識があったが、ロンドンの土に植えられた花や、野生の花をみてすっかり気に入ってしまった。いちいち匂いをかいだりするこの無駄な贅沢は、最近の買い物に行く途中の楽しみのひとつとなっている。

 初めてロンドンの公園に立寄った時の感動は今でもよく覚えていて、どこかの絵本で見た記憶があるような、でも本当はみたことなどないのかもしれない場所に安心感をおぼえた。そして公園というよりは、なんとかParkというのんびりした響きがよく似合っている。というのも、公園と聞くと何やら遊具があったり、学校のグラウンドのような広い土で覆われた場所を連想してしまい、どちらかというと子供たちが遊ぶ場所と思い込んでいたのだ。だだっぴろい芝生に大人、カップルや、おそらく仕事の休憩中の人や、お年寄りや、若者、たちがみなが思いおもいに無防備に寝転がっている姿はまさに私が欲している風景であった。

 都会のど真ん中で靴をぬぎ、限られた夏の太陽を楽しむのは実に愉快で、ついつい心が踊っている自分に気付き、いいじゃない、ロンドンと思ってしまうのである。

初めてのブログ

現在ロンドンに住んでいますが、もしかすると後半年で日本に戻るかもしれなれません。今感じている事や、すぐに忘れてしまいそうな小さな事などのためにブログを始めてみようとおもいます。