明日の記憶☆ | Smile Days☆ミ

Smile Days☆ミ

☆小さな幸せを綴るリトルの日常☆

昨年話題になった、萩原浩著の『明日の記憶』をようやく借りることができました。

渡辺謙さんと樋口可南子さんが夫婦役で映画化され、友達の両親が観にいってきたそうです。

『リトルちゃん夫婦も観に行ってきた方がいいわよ』とオススメされてしまいました。


主人公は、広告代理店で大きな仕事を任され、家庭も円満、娘の結婚も決まり、人生の円熟期を迎えた男性。しかし突然おそった若年性アルツハイマー病が彼の人生を一変させます。

記憶は次第に薄れ、約束は意味を失い、見慣れた街は未知の空間に姿を変え、やがて身近な人の顔さえ忘れていく・・。


若年性アルツハイマー病:脳が萎縮することにより記憶力が低下し、物忘れがひどくなる。進行すると、失語、失禁といった症状が表れ、感情の起伏も乏しくなり、最終的には衰弱死に至る。65歳以下で発病するアルツハイマー病を若年性アルツハイマー病と呼ぶ。


私は、病気をあつかう本を読むと(もしくは映画を観ると)『もしも自分だったら・・』と考えてしまいます。

どうして病気は自分を選んだのか?回避することはできないのか?

大好きな人を忘れたくない。楽しい思い出をずっと心に残しておきたい。

自分を主人公に重ねあわせたら、後半は涙なしでは読めませんでした(;▽;)


今ある普通の毎日。ドラマチックな出来事は滅多に起きないし、不満もないわけではありません。

でも、それを失うかもしれないという現実が自分の身にふりかかったとしたら・・。色々な思いが頭をめぐった作品でした。


今ある小さな幸せを積み重ねて、これからも毎日を大切に過ごしていきたいですクローバー