もう、どっから手を付けたらいいのやら。
治るどころか、ますます症状は重くなるし、薬の量も増えてくるしの、負の連鎖。
精神科医ってのは、なんなのだろう。
「元気がないね」って言ってきたけど、それはあなたに会うのが嫌なだけで、
鎮痛剤と睡眠薬の処方箋をもらうための、面倒な作業に過ぎない。
笑顔で会いに来るほうがおかしいだろ。
待合室は相変わらずの混雑。
そっちは、一人に時間を掛けられない。
こっちも、最初から期待していない。
互いの意図が一致したとみた。
あとは、淡々と作業をこなすのみ。
「調子どうですか?」
「相変わらずです。」
「じゃぁ、前回と同じ薬出しておきます。お大事に」
一時間待って一分の診察。
まぁ、阿吽の呼吸というか、都合がいい関係だ。
この体を治すことはできないとしても、
少なくとも、無理やり”こころの扉”をこじ開けようとするバカよりよっぽど有能ではある。
医学部を卒業できるほどの知能があるなら、『北風と太陽』の内容くらい理解できるだろう。
いきなり、恥部をさらけ出せと言わんばかりの”北風”がなんと多いことか。
かといって、太陽もまた正解ではない。
どっちもバカの一つ覚えには変わらない。
暑苦しいから近寄るな!
”ポジティブなんちゃら”とか、知ってる人から見れば「あ~それな。」ネタ元バレバレ。冷めた視線にも気づかない。
だけどそう、本人はいたってマジメで、良かれと思ってやっている。
のだが、だからこそ、たちが悪い。彼らは聞く耳を持たないのだ。
そう、自ら決めた目標を曲げることは、敗北と同義なのだ。
・・・自らの熱で燃え尽きるまで、それは続く。
秋の夜長、下弦の月くらいが丁度いい。
満月から新月へ移らうなかの風が心地良い。
潮の引き際を意識しつつ、また次のサイクルへと繋いでゆく。
今日はこのへんで。
次回は、前回の”救難信号”を受信してくださった方への内容となります。
