こんにちは
とあるペット保険の獣医師相談サービスの実態&事例について紹介していきます
「獣医師相談サービス」聞いたことはあるけれど、実態はどのようなものか疑問に思った
ことはありませんか?
・質問に対して的確に答えてくれるのか
・どのような時に必要と感じるのか
・どのような内容を質問しているのか
このような悩みをもった方のお力になれば幸いです
この獣医師相談サービスのお仕事実際にやってみてわかったのですが
意外と相談件数多いです
今回は、実際にあった相談内容をご紹介します
ペット保険獣医師相談サービス ~第11弾~ 具体事例
ペット保険獣医師相談サービス 手作りフード
料理好きの方は、自分のワンちゃんにも手作りご飯を作ってあげたいと思いますよね
しかし、犬の食事を全て手作りフードにすることは非常に難しいです
※相談内容および回答については、ざっくりと簡略化してあります
相談内容
「3.6kgのカニヘンダックスフンドです。先日からご飯を手作りし始めました。ネットに沢山情報がありますが、適した分量が分かりません。今日は白米30g、野菜30g、肉30gを2回あげています。適量を教えてください。」
はじめにも言いましたが、完全手作り食は非常に難しいです
手作り食を作るためには、まず、犬の1日あたりのエネルギー要求量を計算しましょう
成犬の代謝可能エネルギー量=126×体重の3/4乗(kcalME)
この時点で、もう難しいですね
体重3.6kgではおおよそ329kcalです
食品標準成分表を参考にして必要なタンパク質を肉類から選びます
体重1kgあたり2.5gのタンパク質が必要です
食品標準成分表を参考にして、マトンもも肉は47gとします
総エネルギーの7%は脂肪から摂取することが望ましいとされています
今回選んだマトンもも肉42gに必要な脂肪が含まれているので、今回はこれで十分です
食物線維として総カロリーの5%を野菜で加えます
今回はニンジンを選びました
体重3.6kgでは茹でたニンジン58gになります
以上のカロリーで足りない分を炭水化物で補います
今回はあと218kcal不足なので白米139gです
※ビタミンミネラルはさらに難しいので、今回は省略します
以上より、今回のお題の体重3.6kgでは
「白米139g、にんじん58g、マトンもも肉42g」です
個々のワンちゃんによって必要な栄養は違います
慣れない方が手作り食だけでワンちゃんの全ての食事を補う事は大変危険です
クリスマスなどのイベント時だけなら問題ないと思います
かわいいワンちゃんと一緒にイベントを楽しむことができると楽しいですよね
ペット保険獣医師相談サービス 体重管理
フードに記載されている規定量を与えているのに体重が増える、、、
と、困っている飼い主さんからの相談です
ネコちゃんがお腹が減ってしまうのも可哀想ですよね
※相談内容および回答については、ざっくりと簡略化してあります
相談内容
「フードに記載されている量より少ない量を与えているが、体重が増えている。フードの量を減らす以外に良い方法はあるか。」
なぜ、フードの量を減らしているのに体重が増えるのでしょうか?
おそらく、ネコちゃんはフード以外に何かを食べています
オヤツをくれるヒトが他にいるのではないでしょうか
動物病院の診察でも、よくダイエットについては話になります
飼い主さんの話を良く聞いていると、多くの場合、誰かが何かをあげています
奥様に隠れて旦那様がオヤツをあげていたり、おじいちゃんがあげていたり、、、
回答
「家猫として生活しているネコのダイエットは、摂取カロリーを減らすことが効果的です。ヒトの場合では運動によるカロリー消費が効果的ですが、ネコに運動をさせてカロリーを消費させることは難しいです。現在ネコちゃんが口にしている食べ物は、本当にフードだけですか?他の誰かが何かあげていませんか?ペットのダイエットが成功しない多くの原因は、他の誰かがオヤツをあげています。間食がないのに体重が減らないのであれば、さらにフードの量を減らすしかありません。しかし、フードの量をあまりにも減らしてしまうと満腹感が得られないため盗食をする可能性があります。フードをダイエット食の物に変更するとカサ増しができます。ダイエットが成功できますように、お祈り申し上げます。」
最近太ってきたかも?と思う場合は
ご家族の皆さんに何かあげていないか聞いてみましょう