1997年5月12日深夜3時。
15時間の難産で、しかも本人肩から出ようとしたために
首に臍帯が絡まって、胎盤剥離になって大量失血
無事に通常出産で赤ちゃんは産まれたけど
産道が大きく裂けて、そこからも出血したために
緊急輸血、母体は意識混濁で心音も弱まる…
軽く川向こうのお花畑の夢を見たような気がする
で、気がついた時は処置も全部終わってて
輸血と輸液の管が太腿にぐっさり刺さった状態。
赤子の産声なんぞ聞いちゃいません
なんせ本人、私が目覚めた時にはきれーに洗われて
ウォーマーのついたベッドで爆睡してましたから。
元気はいいので保育器は一日で終了だったけど
同じ日に産まれたどの子よりも確実に小さくて赤い子。
心臓に雑音が聞こえるだの、難聴の疑いがあるだの、
足の反応が鈍いから立つのが遅れるだの言われて
16年。
短期留学スティ先のママンと並んでもでかい
今じゃ身長184cm、人一倍でっかい高校生で完璧な健康優良児
誕生日くらいは一緒にごはん……あ、そ、友達と食べに行くのね。
わーーかったわかった。
すっかり親離れしやがって、最近ほとんど遊んでくれない。
くすん。
つまんないから、ちびハル、遊んで
