電車の先頭車両に乗りました。
電車の運転手と同じ目線です。
同じ街を走っているはずなのに、
まったくの別物に見える景色に、
ココロ踊ってしまいました。
ココロ踊るのは自分だけでは無いらしく、
5才前後の男の子が、シートに座る親元から離れ、
こちらに走ってきました。
いたっ。
足を踏まれました。
窓が高く、背伸びしても外が見えないようなので、
男の子は親元へ走り戻りました。
電車は橋を渡り、遠くには、
634Mの東京スカイツリーがあります。
いたっ。
足を踏まれました。
再び男の子が来ていました。
おばあちゃんらしき人を引き連れて。
そのおばちゃんは孫に景色をみせるため、
抱きかかえ、ようやく男の子は見えたようです。
よかったよかった。
めでたしめでたし。
…しかし、おばあちゃんさ、
孫が2度足を踏み、
男の子が景色が見えるように場所を譲ってあげているのに、
なにひとつ、ささいなお礼すらしないってどういうことだ。
…とは、言えないので、
家に帰ったら、グラスに氷と冷えたカルピスと冷えた水を入れて、
グビグビっと飲んじゃおっと。