向精神薬を飲んでいた時代に、
薬の副作用で長い間 味覚異常だった時期がありました。

友達と食べ歩きをしながら、
食べたものの味付けをあれこれ推理し合い、
それを家で再現するのが好きだった私の舌が一切の鯵を感じなくなり、
食べ物はただの『食感』が違うだけの異物になる。

何を食べても苦痛でした。

去年初めて出掛けた岐阜県の養老に、みつばちの郷という蜂蜜を即売しているお店があり、
そこでハチミツソフトを買うと、販売している蜂蜜を全て好きなだけテイストできます。
蜂蜜が大好きな私は、あれこれを試し舐めができるので大好きな場所です。

沢山の蜂蜜の中から私が一番好きなのは、蕎麦の蜂蜜で、
少し癖がある少し苦い味をしています。

醤油にも味噌にも好みがあって、
好きな調味料を自分で選べる贅沢な生活が、
向精神薬を辞めた私にまた戻って来ました。

幸せとは、本当に身近にあって、
『それ』が幸せであることに気付くだけなんだなと思います。

当たり前の日常の中にある幸せを
私の味覚のように、無くしてから気付くなんてことがないように。

ギックリ腰のまま歳を越します。
トイレに行くたびに、
自分がどれくらいに何も考えずに体を動かしていたんだろうと痛感します。

来年はもっともっと私の体を大切に扱おうと思います。

今年一年 どうもありがとうございました。
平和な気持ちで新年を迎え、
平和で穏やかで笑顔溢れる一年になりますように。

新年も宜しくお願い致します。