車一台分…その言葉は重い。
私はこの年末の大相場で信用取引の株を処分して車一台分の損失を出した。
株に対して中毒症状が起こってしまった。
損が確定してまず思ったのは、
子供や旦那や自分自身が「生 き て る」
ということだった。
それから、今度は心の損失を穴埋めする理由をくまなく探した。だって資産があったって突然死んでしまう人もいる。
「子供や両親が死んだわけではない」
「病気やけがで大きな手術をしなきゃいけないわけでもない」
「親の介護でお金がかかるわけでもない」
と。
自分の株が上がっている時、下がっている時、
すごい動悸がしていた。
気分が落ち着かない時はまずなにか銘柄を買ったり、
落ち着かない時に何かを全部やるような癖が出てしまった。
損失が確定して頭にきて売りで入った時も、プラスになっていても「こんな株上がるわけない」
と、タカをくくっていた。
私には生後5か月の子供がいるが小さい子供の世話をしていると、
自分の時間は取れない。
空いている時間にパッとなにかすることで過ごしてきた癖が出てしまった。
気分で行動しがちになって、それが損失になっていることを、
現金が消えていくことで実感したということは、
すでに見えない間に人生においても損失を出していることになる。
いろいろなものを節約して生きてきた。節約しすぎていた。
それを少しやめて、今を満足する生活へうまく進んでいきたい。
私は動悸が収まらないまま身体を悪くして過ごしていく気なんか毛頭ない。
今満足することを大切に。
自分で自分の心を自分で満たすことで、気持ちが幸せになれたら家族の幸せにもつながるのだ。