読書日記(49)「史上最大のボロ儲け~ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか?」と映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」雑感
先日、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画を観てきました。
ちょうど「史上最大のボロ儲け」という本も読了しましたので、合わせて雑感を書いてみたいと思います。
ジョン・ポールソンは、合併アービトラージという専門家でありながら、サブプライムローンの破綻でぼろ儲けするのですが、その幕開けはここから始まりました。
ポールソンがハーバードビジネススクールでの投資クラブの会合に行った際のシーンです。
コールバーグは銀行家を二人連れてきた。いわゆるレバレッジド・バイアウトの先駆者だった彼はその銀行家二人とともに、わずかな現金と大量の借入金で会社を買収する方法を詳しく説明してくれた。
その話によれば、50万ドルの現金と3600万ドルの借入金である会社を買収し、6ヶ月後にその会社を売り払うことで、1700万ドルもの利益を手中に収めたという。
この会合に出席したことでポールソンの人生は一変した。それは初めてビートルズに出会った時のような衝撃だった。巨額の投資により、莫大な金を手に入れることが可能だと気付いたのである。
ポールソンは、金融機関が保有している住宅ローンの債権が崩壊することを察知し、
大量のCDS(注)を買い漁っていたのだ。しかも、保険料が吊り上がらないようにこっそりこっそりと。
(注)CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは、要するに不良債権が不履行(返済不能)になってしまった際の保険のことで、不良債権が増えると、受け取る保険金がばんばん増えることになるのである。
そして、ビンゴ!
2007年ごろ、サブプライムローンがことごとく不良債権と化し、それに保険をかけていたポールソンたちは大儲けするのです。逆張りすることで大儲け。ウォール街の機関投資家たちを出し抜くのです。
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翻って、先日に観た「ウルフ・オブ・ウォールストリート」なのですが。
ストーリー的には、投資銀行のセールス部門に配属しているディカプリオが、
得意のセールススキルを使って成りあがり、投資銀行を立ち上げ、ペティファンドなど小さいファンドで成功を収めていく。
ただ、この映画の欠陥を強いて言うなら、投資銀行の仕事内容について勉強になることがほとんどないことなのです。結局、株式の売買手数料の取り分が多いこととIPOで儲かったみたいな感じで、肝心の「どのようにしてディカプリオが大成功したのか」がよく分からないのです。
一方、この映画のいいところとしては、バブル気分を味わえるところ。
私のようなロストジェネレーションとしては考えられない程のバカ騒ぎしています。
ウォールストリートってこんな感じなのか?と戦慄すら覚えます。
あと、麻薬には要注意ということでしょうかね。
(*)私は金融の仕事をしたことがないので、なんとなくイメージで話しているので、読みにくかったらすみません。。。



