Château Latour(ラトゥール)
言わずとしれた五大シャトーのひとつ。フランス語で la tour(ラ・トゥール」は「塔」を意味します。ボルドーワインの巨塔と言っていいでしょう。【格付け】1855年の格付けでは第1級。 単に「Latour」として登録されています。【規模】敷地面積 90 ha栽培面積 85 ha植栽密度 9,090本/ha年間生産 17.5万本(グラン・ヴァン)セカンド Les Forts de Latourhttps://www.chateau-latour.com/fr【歴史】エチケットを飾る塔(La tour)は1331年に建てられたもの。ただし、その当時の塔はすでに撤去され、現在見られる塔は1700年に建てられた鳩小屋だそうです。1331 10月18日にカスティヨン侯がSaint-Lambertに要塞を造ることを許可1378 Chateau Latour “en Saint-Maubert,” が建造される1620 この年から1630年の間に現在残る鳩の塔が建設される1716 Alexandre de Ségur侯爵がCh. Latourを購入1718 息子のNicolas-Alexandre de Ségur侯爵がシャトーの管理を始める1755 「葡萄畑の王子」の異名を取ったNicolas Alexandre de Ségur死去1787 Thomas Jeffersonが訪問し、高い評価1789 フランス革命1855 格付け1933 François Pinaultがシャトーを買収1990 Pauillac de Latour生産開始ワイン醸造は16世紀から開始。一時期はSégur(セギュール)侯爵が所有していました。「葡萄畑の王子」の異名を取ったNicolas Alexandre de Ségurは一時期、現在の五大シャトーのうち三つを所有していたといいます。1993年からは、フランスの実業家。François Pinault(フランソワ・ピノー)の手に渡りました。プランタンやFnacさらにはGUCCIを参加に収めるケーリング・グループを所有する大金持ちだそうで、Jacques Chiracと非常に親しかったそうです。【解説】シャトー・ラトゥールは世界でもっとも人気の高いワインの一つです。ジロンド河口から15メートルくらいから広がる敷地を誇る土地は、水はけがよく、小石の下に深い粘土層という理想的なテロワールです。「川が見える」というのは、素晴らしいワインを造る必要条件だそうです。栽培面積は85ヘクタール。畑では四種類の葡萄が栽培されていますが、中心となるのはCabernet sauvignonです。73% Cabernet sauvignon24% Merlot02% Petit Verdot01% Cabernet francランクロ (l’Enclos) と呼ばれる囲われている部分がとても大切です。この47ヘクタールの畑は樹齢が古く、グラン・ヴァン向けのブドウをもたらしてくれます。【醸造】収穫は手摘みで区画ごとに行われます。発酵はステンレス製のタンクで16-18週間。その後、オーク材の樽で熟成を行いますが、オークはAllierとNièvreの森から伐採されたものです。ともにフランス国内のMassif Centralという中央の森林地帯の森です。新樽比率は100% ですが、セカンドやサードでは異なるようです。醸造にはJacques BoissenotとEric Boissenot親子がコンサルタントとして参加しています。【ワイン】このワインを飲むだけで何時間も過ごせますが、要約するとすれば次の3つの言葉でしょう。深み、エレガンス、そして、凝縮感。長期熟成に対応し、何十年ももちます。David Peppercorn氏はこう述べています。「とても深い色、古典的なカベルネの香り、驚くほど密度の高い果実味とタンニン。」【私見】個人的にはこれこそボルドーの最高峰。香りの強さは五大シャトーの中でも際立っています。Cabernet sauvignonは熟成させるとこのようにおいしくなるというお手本だと思いますが、真似をするのはかなり難しいでしょう。エレガントで洗練されているけれど、力強く、圧倒的なフィネス。どんな料理にも対応できるだけでなく、チーズだけで飲めてしまう存在感。