冬になると必ず聴く曲。
14歳くらいから聞き続けて、いわゆるアラサーと呼ばれる年齢でやっとこの曲が自分に投影されるような気がして。






秋の季節の夕闇にあなた、手を繋ぐのはただ寂しいからでしょ? 
冬の季節の灰空にあなた、あたしなんて見ていないキスをするの。 

そっと空白の時間が増えたことに気づいたわ、お別れの合図はいつも痛々しいもの。 

>二人で過ごす時間が前よりもぐっと減ったし、会話も減った。
どちらかが切り出してしまえば、この関係は終わるってことはお互いに気づいてた。

ふと繋いだ手も、突然キスをしてきたのも、一体それは誰を重ねてあたしにしたの?



彼:「雪!」と喚く声楽しげな頃、 
二人・・最悪の状況だったね。 
今はそれが悔やまれます。大人になったのかな。


>会話もない二人が歩いていたら、急に雪が降ってきた。
久しぶりに聞いた気がするあなたの声は、掠れてしまってまるで息絶えそうに喘ぐようなか細い声。

すでにその時点で、あたしたちの別れはもう見えていたよね。
ちゃんと話をしていたら分かり合えたの?なんて今は思うけど、あの頃よりは大人になったのかな。


 
唇からからなのはまだロマンチストなあたし 
あなたは今は違うヌクモリ受け入れてるの? 

>あなたとの思い出を引きずるはあの日のキスが忘れられない。
でももうあなたは、他の誰かの温もりを感じてるの?



あなたと傘ない雨降る帰り道の中あたしに絡みつく液体はいつもよりかすかに量が増したハズなの、
さよならの涙? 

>別れ話をした直後、予報とは裏腹に雨が降る。雨脚が強いおかげであたしの涙は見えるはずないし、覚悟をしてたはずなのにこんなにも泣けるものなの?


あなたや人々まどろむ時刻シャワーあたしから滴る液体はいつもよりかすかに塩辛いハズなの、
ありがとバイバイ!! 

>家に帰って、あなたは隣で寝静まる。
この雨はまだ止まない。
むしろこの季節には珍しいほどの大雨。

だからあたしが涙を流してもあなたは気づかないし、この雨の中さよならを告げてもあなたは私が泣いてることにだって、気づかないでしょ。



彼:君がいたから、人生の1ページに楽しい時間を築き上げられたよ。 

>「君と出会って一緒に過ごした時間は、かけがえのないものだった。楽しかったよ」


なめんじゃないわよ。あたしはその言葉をそのまま返したいのに・・・返せないよ。 


最後の強がりは、あたしに決めさせてよ。


>ふざけないでほしい。あなたはもう他の誰かのぬくもりがあるのに、どうして最後にそんなひどいことを言うの。
あなたなりに最後の優しさのつもりなのかもしれないけど、そんなことを言われたら私は強がることすらできないじゃない。

あなたなんかいなくても幸せになるね、
ってあたしが最後に言ってやりたかったのに。





そもそもなんでこの歌が「シモンのパパ」なのか。
そのために図書館でシモンのパパを借りてきて読んだことがあって、主人公である「シモン」は父なし子として理不尽にいじめられる冒頭。

なんとなくその理不尽さがこの歌にも少々感じられる。これが私の体感としての感想。

ネタバレするとその理不尽さの先に
シモンの幸せはしっかりあるんだけどさ。

この歌詞の中で重要なのは何よりその理不尽さなのかもしれないなあ。