男性による、過去の罪。途中、書いてて嫌になる事実はありますが、どうか最後まで読んでくれたら。
フランス文化を京大で学んだ時の話
2016年、フランスで「イスラム教の女性のための、肌を露出しない水着」が問題になりました。画像は検索してみてください。全身タイツで、色とりどり。ストレッチパワーが溜まりそうなフォルム。水着の概念を覆す、あらゆるところに水が溜まりそうな水着。
そんな水着が物議を醸したのは当時のフランス女性議員のロシニョルさんが「奴隷」という言葉を使って表現したからでした。
そこから、日本での「着物」が女性にとって良くないものでは?という講義でした。
着物を着てる女性は、綺麗です。大好きです。良いですよね。着物を着るのが好きな女性もいるし、着物を着た女性を見るのが好きな男性もいます。僕は後者です。男なんで。
ただ、一見華やかなその着物について…
着物はそもそも、男が女性を「自分の持ち物」として見せびらかすために作られたものだと聞きました。
着物ファッションの特徴は
「肩と腰で羽織って、帯一枚で支える」
「足袋を履いて、下駄を履く」
です。
男性は女性を動きにくいようにしちゃいました。動くと着物はハダけちゃうし、走りにくく逃げにくい足元。「動きにくくて逃げづらい」そして「逃げると音が立つ」という二重構造。「束縛」が強い男共でした。とんでもない発想。
その一方で
「豪華絢爛な生地や模様」
「何枚も重ねて着させる」
ことで、その豪華さや派手さを女性に与え、「どうだ、こんな美しい女性を俺は"持っている"んだぞ。というアピールをしていました。
中世ヨーロッパの「コルセット」。色んな映画で付けてる女性がいますが、これも肩にかけて腰を締め付けるものです。当時の男はそれを愛する女性に着させて、自分の持ち物の腰を細くみせ胸を大きくみせ、豪華にするとともに、束縛感を与えていました。女性達はきつく締めすぎて気絶しまくってたそうです。
ココ・シャネルが「女性は自由よ!動ける服装こそオシャレ!」と言ってくれたから、今の女性の色んなファッションがあるのかもしれません。
着物はそんなものだと知って、僕は着物が嫌いになりました。
「来ている女性達は、このことを知っているのかな…?」「知らない方が良いよな…」「知ってるわけないか、知ったら絶対嫌いになるもんな…」
でも、着物を着ている女性にとって、そんな事実はどうでも良いんです。だって実際、めっちゃ綺麗だし、可愛いし、京都にいる着物を着た女性達は輝いてるし、着物を着ている外国の方もいたけど、やっぱり日本女性が着物を着ているのは凄く似合う。
着物についての知識が無い方が良い、とは言いません。でも、その知識に囚われて着物自体の良さや長所を見失った僕は、やはり勉強ばかりしてきて「社会」で生きていない、ただの頭でっかちなんだと。
着物を着ている女性が美しい。考えてみると凄い素敵なことだと思います。物が作られた理由や背景は、正直言って最低だとおもいます。でも、その物自体が女性に都合が良くて、自分をよく見せられる、自分が気に入ってるなら、それを利用してしまおう!という発想。歴史的に非道なものでも、モノが良ければ上手いこと使って取り入れてやろう!という女性のしたたかさ、強さ。
女性が辛い歴史はたしかにありました。すごく最近まで。だから女性の立場はもっと強くなってほしい。でも、過激な団体みたいに真っ向から逆襲するのは「戦争」になってしまう。悲しいことですが、それだけでは得策ではない気がします。その戦い方も時には必要ですが、それとは別に、男性自身や男性が作ったものを都合良く利用して男性を魅了し、男性の上に立つ女性って、頭が良いと思うんです。女性ならではの戦い方で、カッコいい。そういう女性を、同じ女性は否定せず、同じ戦友として認めてあげてほしい。「女性」が尊重されるのももちろんですが、それ以上に尊重されなければいけないのは「個人」だと思いますし。女性全員が同じ方向を向いて「女性の権利」を叫ぶのではなく、それぞれの女性が一人一人異なる女性としての個性を発揮して、「女性の多様な生き方」を叫んでほしい。女性議員として制度を変える方も必要だし、男性の社会の中で女性実業家や作家として戦う方も必要だし、レースクイーンとして男性を魅了し戦う方も必要だと思います。
「男性は理論で物事を考えるから、理路整然としている。一方女性は、感情的になりやすくて、何考えてるかイマイチ理解できない。感情で話すより、理性で話せ。」という考え方に対して。本当に感情は理論に劣るのかな?と思っていた僕の頭をひっぱたいた文章を。
「女っていうのは、元来男よりも
度胸がよくて図太い生き物だよ。
男は頭でしか考えられないけど、
女は違う。
男は理屈を超えられないけど
女は超えちゃう。
頭以外のどっかでね、
理屈を追い越した先にある何かを
しっかり掴んでるんだろうね」
『塩の街』(有川浩 角川文庫)