みなさま、おはようございますニコニコ

 

また読んで頂きありがとうございます。

取り止めのないことをいつも考えて書いています。

 

2023年1〜3月で鑑賞した映画、舞台、アートをまとめておきます。

 

 

 

2023年1月〜3月に映画館で鑑賞した映画

1月

ラーゲリより愛を込めて

 一人一人の俳優さんたちの演技が素晴らしかったです。

 

かがみの孤城

 主人公たちと同じ悩んでいる中学生が見たらこれからのヒントがあるかもしれない、学校だけが世界の全てじゃない、世界はもっと広い、大人になると選択肢は増える、そこがあなたの居場所じゃないかもしれない、そこはあなたが生きていく場所じゃないかもしれない、と思ながら見ていました。登場人物が中学生ですので、いじめとか家庭のこととかいろいろなことに悩んでいる中学生が見たら、ヒントになりそうです。子供の時って学校だけが自分の世界だから狭くて、それしか選択肢がなくて苦しいんだけど、大人になるにつれて選択肢が増えて、そのうち自分の居場所を見つけることができたり、合うお友達が見つかったりするものですよね。

今苦しい思いをしている学生さんたちが、ちょっとでも希望を持って未来を考えられたらいいな、と思いながら見てました。

 

 

イニシェリン島の精霊

 どこで生きていくのか、どんな人生を選ぶのか、現在にも通じる都会と地方に住む人の考え方の違いも表現していると思いました。時代が時代だからということもありますが、何もない田舎で生きていけるタイプと生きていけないタイプがいますよね。それはどこまでが自分ごとの世界で、どこまで世界に関心を持てるかという違いがあります。当時の警官の傲慢さ、ドミニクの父親は警官なのですが、独身のパードリックの妹のシボーンに「いき遅れ」と罵声を浴びせます。女性を軽視したり、気に入らないと人を殴ったりしてましたね。

地方における時代が変わっていくときに価値観をアップデートできない人々や、保守的で変わることを望まない人たち、閉鎖された小さな街に住むことを諦めと上昇志向のない人々など、現代でもつながるようなことが見られるなぁと思いながら見ていました。

見ていられないシーンもあるかもしれません。私も手で顔を覆って直視できませんでした。

 

 

2月

あのこと

 これは、女性は痛そうでみてられない映画でした。怖くて途中直視できませんでした。

というのも、1960年代のフランスで、中絶が違法だったときの頃のお話です。

正直、怖かったですね。針と言っていましたが、みた感じ、バーベキューの時のお肉とかお野菜とかを指している金属の棒くらい太い棒で、それを自分で子宮に入れて傷つけるんですよね。みてられますか?私は、気がついたら思いっきり両手はグーを強く握っていました。

昨年、アメリカでも中絶禁止する州が増えましたよね、そんなアメリカへのメッセージのようにも受け取れるんですよね。

女性はちょっと直視できないかもです。怖かったです。勇気があるあなた、興味があったらみてみてください。直視できないシーンもありました。怖かった、怖かったけど、どうなるのか見届けたかった。アンヌの覚悟を感じました。

 

 

すべてうまくいきますように Tout s‘est bien passé 

 登場する娘たちは反対したり、泣いたりするのですが、全然シリアスな映画ではありません。このお父さんが面白くて、冗談を言ったり、最後フランス映画なりのドタバタが起きて、コメディ映画のようです。安楽死について考えさせられたり、生きるとか病気とか、延命とか、人生とか、考えましたね。

あなたが家族やお友達から安楽死したいと言われたらどうしますか?協力しますか?

安楽死、人生について考えるきっかけをくれた映画です。人生は美しい!

 

 

エゴイスト

 鈴木亮平さんも宮沢氷魚さんも素晴らしかったですね。鈴木亮平さんは、手や指の動かし方とか細かく意識されていて、宮沢氷魚さんはとにかく笑顔がキュートでした。

 

 

バビロン

 白黒から、音声が出て、映画の歴史を辿る映画で、とにかくパーティーとかは派手でアメリカっぽかったですね。

 

 

別れる決心

 思ったりよりも恋愛映画でした。お互いのことが気になっているのが、分かりやすく行動に現れていましたね。最後は衝撃でした。それだけ惹かれていた2人だったのだと思わせる者でした。

 

ブルージャイアント

 何も知らずにみにいき、ピアノにただただ引き込まれました。聞いたことあるピアノだから気になっていたら、エンドロールで気がついたのは、ピアノと音楽が上原ひろみさんだったことです。あれだけのピアノを弾きこなす方はいないですよね。サックスに詳しくないためよく分かりませんでしたが、ただ、力強さは感じました。音響がいいスクリーンでまたみたいなと思わせてくれる映画でした。

 

逆転のトライアングル

 あんまり面白さが分かりませんでした。沈没するまでの船の中は嘔吐するシーンがたくさんありカオスでした。面白いのツボが違っただけなのかな?

 

コンパートメントNo.6

 よく分かりませんでした。ただ、乗り合わせたロシアの男性の不器用な演技が良かったです。ビフォアサンライズのような映画を目指していたのかな?

 


 

3月
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

 チープさは感じましたが、元々そういう感じで作られた映画だったようです。最初の方は展開が遅くてなんだかイライラしてしまいました。次のアイテム?レベルアップ?武器を手に入れる?みたいなときのきっかけはギャグみたいなものばかりでした。映画をよく映画館で見るようになって、アカデミー賞の意味が変わってきているように思います。小さなコミュニティでの政治?アカデミー賞に関わらず、賞を取ったからと言って面白いとは限らず、素晴らしいとは限らず、その時代にあった、タイミングにあった、そんな運で作品が選ばれる気がしてきましたので、賞とか関係なく自分が面白そうだとか、これは時代を捉えるために見ておくべき作品、お友達が良かったよという映画を選んでこれからも見に行くつもりです。

 

 

シン・仮面ライダー

 仮面ライダーがバッタとの融合、改造人間だと知ったのは映画を見てからのことです。馴染みがないため仮面ライダーが何かを知るために見にいった映画です。仕方ないことですが、この数年40歳前後からもっと年齢が上の方を対象にした映画が増えてきており、誰を対象にしているのか、海外や世界を意識した作品ではなく日本国内を対象とした作品が増えてきているように思います。日本映画がもっと世界で戦えるようになったらいいのにな。

 

コンペティション

 変わった監督のペネルぺ・クルスが俳優に変な注文をつけまくり、俳優役で新作映画での弟役のアントニオ・バンデラス、兄役のオスカル・マルティネスがお互いにお互いを皮肉り、最後はこんなことあるのかなと思えるような事件が起きます。大人の醜い部分が見れます。

 

 

2023年1〜3月に鑑賞した舞台

 

1月

シェイクスピアシリーズ「ジョン王」

 明るい話でもなく、難しい内容でしたが、演劇という感じでした。渋谷のBunkamuraシアターコクーン、この劇場だからこそできた演出でしたね。初めてこういう演出見ました。


 

 

ゲキ×シネ「神州無頼街」

 出演者も多いし、派手だし、笑いもあって、飽きることなく見られる舞台でした。声優さんは声だけで表現するため、宮野真守さんの一つ一つの演技は目を引くものがありました。

特に宮野真守さんは、声優さんだとは知っていましたが、変顔したり、変な動きしたり、歌がうまかったり、演技も素晴らしかったですね。背が高くて、手足が長いので動きが様になるんですよね。声優さんは声で表現するので、途中のセリフがないところも、ため息とか、声が漏れたりとか、状況をうまく説明できるんですよね、そこが俳優さんとはまた違った能力を発揮していて素晴らしかったです。さすが劇団☆新感線さんの舞台だけあって、人数は多く豪華だし、ギャグとか笑うところとかたくさん入れ込まれてて面白かったです。時々、映画館で今回みたいに舞台を録画したものを見れるみたいなので、興味があったら見てみてください。お値段は2700円でしたので、舞台を見にいくよりはお安いですね。途中、1回15分休憩もあります。舞台見に行けなかったり、チケットが取れなかったり、配信だと画面が小さかったり、劇場より映画館が近かったりと、そんな方は映画館で舞台を見るのもいいと思いますよ。

 

 

2月

宝飾時計

 どんな人生を選ぶのか、どんな人生なら幸せなのか、そんな問いが生まれる舞台でした。椎名林檎さんの曲も良かったです。流れる音楽は、バイオリンで奏でる舞台初めて見ました。
 

 

ノートルダムの鐘 劇団四季

 劇団四季さんのプロ集団、圧巻でした。基本的な身体能力やあらゆるタイミングが揃っていたり、レベルの高さを感じました。4ヶ月公演ということでセットも大人数のっても頑丈なセットでした。他の舞台もみてみたいです。ほとんどの舞台は、開演しないとキャストさんにお金が支払われないのですが、劇団四季さんは給料制で公演していない時、レッスンや準備段階でもきちんとお給料が支払われるらしいです。

内容を知らずに行きましたが、内容というよりは劇団四季さんのプロ根性を見た気がしました。歌い出しのタイミングが揃っていたり、ダンスも揃っていて、バレエやっていたような姿勢の良さや、元々の身体能力や、お辞儀のタイミングが揃っているとか、レベルの高さを感じました。4ヶ月舞台が続くのでセットもきちんとしてるんですよね、3,40人登っても壊れない作りになっていました。劇団四季さん、さすがでした。また別の舞台も見てみたいと思うようなレベルの高さでした。ほとんどの舞台は、開演しないとキャストさんにお金が支払われないのですが、劇団四季さんは給料制みたいですね。

 

 

ケンジトシ

 チケットが取れなかったのでオンラインで見ました。宮沢賢治とその妹としとのお話でした。音楽がヴィオラで演奏され、最近こういう音楽の演出流行っているのかと思いました。

 

ミュージカル ルートビッヒ

 映画館で見ました。中村倫也さん主演で、ベートーベンの一生を描いています。

 

3月

アンナ・カレーニナ

 トルストイの原作で、宮沢りえさん演じるアンナ・カレーニナの人生とその周りの人たちを描いています。とにかく宮沢りえさんが素敵でした。アンナ・カレーニナと恋におちる

ロンスキー伯爵役の渡邊圭祐さんが、当たり前ですが宮沢りえさんを相手に堂々としていた様子が一番印象的でした。登場人物が多く、名前が聞きなれないため、半分くらい誰が誰か名前だけ出てくるとわからなくなりました。

 

 

 

2023年1~3月に鑑賞したアート

1月

六本木クロッシング2022展:往来オーライ!

「六本木クロッシング」は、森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会です。第7回目となる今回は、1940年代~1990年代生まれの日本のアーティスト22組の作品約120点がありました。

未来ずしというのが特に面白かったですね。ネオンで装飾されたエリアで、回転寿司で未来ずしが回っています。大将もロボットなんですよね。培養中書かれたフィッシュミートのお寿司があったり、青く光るツナのお寿司があったり、ただの藁が回っていたり。このアーティストのかたは、コロナ禍で旅行できない時期に、自宅のデスクに機内食のような食事セットを準備し、サイドにipadに飛行機から見た窓の写真を表示して、さも飛行機の中で機内食を食べているような雰囲気を出して楽しんでいたようです。

新たな視点がたくさんあり、面白かったです。

 

 

「ヴァロットン─黒と白」

 版画を舐めていた自分を恥じました。版画で一瞬を表現できるということを知りました。

ヴァロットンは、1865年、スイスで生まれ、パリで活躍した木彫りの木版の版画の画家です。

パリのリアルな様子を版画にして制作していました。全部白黒の作品なんですよね。

いやー、版画って木彫りの白黒のインクの絵だと思って、舐めてました。思いっきり考えを覆されました。思った以上に素晴らしかったです。

一瞬の出来事を版画で表現しており、動きがあり、テーマが面白く、社会を反映してあり、日常を表していて非常に興味を持てる作品ばかりでした。

雨が降ってきてみんなが濡れないように走っている様子、バーでの争いが起こる瞬間とか、棺桶を土に埋葬している様子とか、道が狭くて棺桶が道を通れなくて んー ってあっている瞬間とか、パリの町の様子で版画って真っ黒になるところを洋服にドットの水玉模様があったり、ストライプがあったりと模様があったりします。

もう終了してしまいましたが、また開催される際には必ずいきたいと思う展示会でした。

 

 

大竹伸朗展 

 同じ人が作ったのかと思いほど、作品に幅があり興味深かったです。

大竹伸朗さんの作品で有名なのは、香川県の豊島の鍼工場、こちらも香川県の女木島の女根、こちらも香川県の直島の直島銭湯、同じ直島の歯医者、これらの作品は瀬戸内国際芸術祭の作品ですが芸術祭以外でも見れるものもあります。木材とか、ゴミのようなものとかを使ってとてもユニークな作品を作っています。特に直島の銭湯は直接入れますので楽しめます。

以前見た作品とは違って、絵画などもあり幅広い作品が展示されていました。ちょっと大竹伸朗さんのイメージが変わりました。

全部同じアーティストの作品なのかと疑うくらい、いろいろな作品があります。

直島とか瀬戸内国際芸術祭とかが好きな方にはおすすめの展示会です。

今後、愛媛、富山でも開催するそうです。

 

 

大阪関西国際芸術祭

 まだまだ発展途中ですが、小さいエリアで完結できる芸術祭でした。

今年2回目ということでまだまだ模索中の芸術祭のようでした。全国で芸術祭が増えてるんですよね。

大阪は1日で見て回ることができます。4つのエリア、本町エリア、梅田エリア、中之島・北浜エリア、西成エリアの4つに分かれていました。チケットとして共通パスを買うのですが、無料の場所もあります。カフェに寄ったりしても1日で回りきれます。特に中之島・北浜エリアはお買い物エリアじゃないのにおしゃれなカフェがたくさんあって、カフェによったりしました。大阪証券取引所があったりしてなんのエリアかよく分からないのに、おしゃれなカフェがあるんですよね。

ウクライナがテーマだったり、二次元派というポップな作品が集まっていたり、のびのびカルバンとうタイトルの映像で男性用下着のカルバンクラインを2人の男性が腕やあし、肘とかを使って伸ばしたり、2人で片足ずつ入れようとしたり、かなり伸ばすんですけど決して破れないというおかしな映像がありました。そして、お尻にLEPペンライトを挟んで、チラッと見せて、ホタルというタイトルの映像とか面白かったです。

その日一衝撃だったのは、西成というエリアです。聞いたことありますか?聞いたことはあったのですが、どこにあるか知らなかったんですけど、芸術祭の1つのエリアだったんですよね。そこにメディアアーティストの落合陽一さんがその街を撮影した映像作品がありました。それがなかったらもしかしたら西成に行かなかったかもしれません。ゲストハウスでもらった冊子を読むと、日雇い労働者の方が多く、生活保護受給者の方が多く、商店街にはカラオケ居酒屋が多く、以前は覚醒剤が入手できるエリアだったとか。ほとんど女性がいないエリア、コンビニのトイレは覚醒剤の使用が多かったため使わせてくれない、今まで知らなかったことばかりでした。飛田会館を出たら日本家屋で同じ形の建物が右も左も前も後ろの通りも同じように同じ形の看板があって、一つ一つのお店が小さくてお蕎麦屋さんかなとか見に行っちゃたんですよね。今までの通りはあまり人がいなかったのに、なぜか人通りが多くて、そして男性の集団が多かったので、何だろうねーなんて言っていて、数メートル歩いて気がつきましたね。一緒に行ったお友達と顔を見合わせて、私たちは変なところに来てしまったとわかりました。風俗街だったんですよね。びっくりしました。

ディープな大阪を知れて面白かったです。

 

 

 

2月

アサヒビール大山崎山荘美術館

 民藝について勉強のためにいった美術館です。作品も良かったですが、建物、階段の手すり、インテリアなど細かいところで感じられる大正ロマン感に浸っていました。

この美術館は建物も本館はゴシック様式で煉瓦造りで風情があって、山の中にあるような自然がいっぱいあるところにあり、と言っても本当に山の中ではなく、最寄りの駅から15分くらい歩けばあるんですけど、お庭も素敵です。地中館と、山手館は安藤忠雄さんの建築です。建築とか、手仕事の作品とか好きな方は、ぜひ美術館全体を楽しんでください。一応スーパードライとか、黒生とかアサヒビール、飲めます。

館内は写真撮影ができませんので外観だけです。

建物が3つに分かれていて、本館の大正モダン的建物、この写真の通路の下にある地下の地中館(安藤忠雄さんの建築)、山手館があります。

全てに作品がありますので、順番に鑑賞していきます。

この地中館、オーギュスト・ロダンの考える人、クロード・モネの睡蓮などが見れます。

モネの睡蓮は椅子に座ってみていました。

ロダンの作品はフランスに次いで日本が世界で2番目に保管している作品が多いそうです。それは直接ロダンに手紙を書いたりやり取りをしたり、ロダンを紹介していた日本の雑誌「白樺」のメンバーの功績のようです。

本館にある階段の途中の時計や階段の手すりの作りまで、じっくり見てしまうほど素敵なお屋敷でした。

この地中館の地下から登る階段を見ていると、直島の地中美術館を思い出します。

山手館、白くて可愛らしい建物でした。

大山崎駅から10分ちょっと?歩いていきましたが、無料の美術館からの送迎バスがあります。途中から急な坂道がありますので、自信のない方はバスをお勧めします。

 

 

3月

 なし。

 

それでは今日もbonne journéeウインク