いったい何を買うと高価な買い物になるのか…


それはいくらかかったかより、支払った値段に見合うものかどうかによる。


6月某日、風呂の調子が悪くなった。
スイッチのピッという音に濁りが生じたのだ。
壊れる前兆だと踏んだので新しいのにした。

業者の見積もりによると少し浅くなるが…とのことで話を先に進めた。


少し浅くなる…この言葉にどれほどの重大な意味があるか、妻は予測不能だった。


2~3センチ浅くなる程度に思っていたという。


さて工事が終わり、今朝真新しい風呂に入ったようだ。

ボクが仕事から帰って夕食を食べていても風呂のことはなんら話題にはならなかった。


ボクが風呂に入るのはたいてい家族が入り終わった後、翌朝になることが多い。
女子高生がお父さんの後、風呂の湯を張り替えて入浴するのと同じで
ボクの後はお湯が汚くなるからという理由で妻も息子も先に入るようになった。

息子は夜中しか風呂に入らないから
ボクの順番は朝なのだ。


家族…この風呂の一件をみても
ボクの存在は給料を稼ぐ人以外にはない。


まあこの年代のおやじたちがぼやきそうな話題である。