リオナカミュールは大阪桐蔭野球部出身の田端良基さんが経営するオーダースーツ屋で、SNS繋がりで主に野球関連のお客さんにオーダースーツ購入を勧誘しているようです。

ところがこのリオナカミュールは

ぼったくり業者
低価格とか言いながら他のオーダースーツ屋に比べて高い
品質が雑。生地がペラペラ
スーツが不良品ですぐに破れた

といった悪い評判があるのです。

オーダースーツは既成品よりも高い買い物となります。せっかくお金をかけて出来上がったスーツがいいものではなかったらショックですよね。

そこで、このページではリオナカミュールはぼったくり業者なのか?というポイントについて「価格」「納期」「利益率」の点から他のスーツ屋と比較検証してみます。

比較対象のオーダースーツショップは日本国内で実店舗を持つ有名なショップを10社選びました。

  1. オーダースーツSADA
  2. ビッグビジョン
  3. ダンカン
  4. オンリー
  5. グローバルスタイル
  6. 花菱
  7. エフワン
  8. 麻布テーラー
  9. ディファレンス
  10. ファブリック東京

それでは早速検証していきましょう!


リオナカミュールの価格比較

まずはリオナカミュールの価格について、他のオーダースーツ屋さんと比較してみました。オーダースーツは生地や作り方によって価格が異なるので、各ショップの「一着あたりの最低価格」で比較することにしました。スーツ価格が安い順にご紹介します。

1位:オーダースーツSADA(19,800円)
2位:ダンカン(22,800円)
3位:ビッグビジョン(23,000円)
4位:ディファレンス(24,000円)
4位同着:グローバルスタイル(24,000円)
6位:オンリー(28,000円)
7位:エフワン(29,800円)
8位:花菱(39,000円)
9位:麻布テーラー(40,000円)
10位:ファブリック東京(41,800円)
11位:リオナカミュール(50,000円)

リオナカミュールと比較対象10社のスーツ価格を検証してみた結果、リオナカミュールは最下位で最も高い価格帯でした。1位のオーダースーツSADAとの価格は二倍以上の価格差があり、かなり高額な価格帯と言えます。

注目すべきは、リオナカミュールのスーツ価格が高価格帯オーダースーツショップと言われる麻布テーラーやファブリック東京以上の価格帯であることです。麻布テーラーやファブリック東京は一等地に店舗を構えることが多く、広告も多く出しているので運営経費が他店舗よりも高いショップです。運営経費が高いとその分お客さんに負担してもらわなければ運営できないので、必然的にスーツ単価が上がります。

しかし、リオナカミュールは一等地とは言えない場所や地方にしか店舗がなく、広告もほとんどないので運営経費は非常に安いショップだといえます。にもかかわらずスーツ料金が高いため、リオナカミュールのスーツはぼったくりの可能性が高いといえるでしょう。

 


リオナカミュールの納期

次にリオナカミュールのスーツが出来上がる納期について比較してみます。納期が早い順にご紹介します。

1位:ディファレンス(2週間)
2位:花菱(3週間)
2位同着:オンリー(3週間)
2位同着:エフワン(3週間)
3位:ビッグビジョン(4週間)
4位:ダンカン(4週間)
4位同着:オーダースーツSADA(4週間)
4位同着:グローバルスタイル(4週間)
4位同着:麻布テーラー(4週間)
4位同着:ファブリック東京(4週間)
4位同着:リオナカミュール(4週間)

オーダースーツが出来上がるまでの納期はリオナカミュールを含め11社中6社が「4週間」となっています。オーダースーツは日本国内で製造する「国内縫製」と、海外で製造する「海外縫製」があります。一般的に海外縫製は国内縫製よりも料金が安くなります。そのため低価格なオーダースーツは海外縫製でスーツを作るのが主流です。ただし、海外縫製は国内縫製に比べ品質が悪いと言われています。

 

悪質なスーツ屋では海外縫製モノを国内縫製と偽って販売しているところもあるので注意が必要です。

 

海外縫製は国内縫製よりも輸送に時間がかかるので、納期には時間がかかります。国内縫製は1〜2週間なのに対し、海外縫製は4週間はかかります。仕上がり期間が4週間としているスーツ業者は海外縫製だと思っても良いでしょう。逆に国内縫製で納期4週間だと明らかに時間がかかりすぎです。

リオナカミュールの納期は4週間以上なので海外縫製品の可能性が高いです。海外縫製品で50,000円からのラインナップはかなり高い=ぼったくりといえるでしょう。

 

リオナカミュールの利益率

最後にリオナカミュールの利益率について検証してみます。
利益は売価−原価です。売価と原価がわかれば、その店のおおよその利益率がわかります。利益率が高ければ高いほどその店はぼったくりであると言えます。

オーダースーツの売価は「原材料費(生地)+制作費(仕立て料)+運営経費(人件費やオフィス賃料など)+店の利益」で構成されます。

スーツは原材料が生地ですので、原材料ベースでは原価はどこのショップでもそれほど変わりません。ゼニアなど高級生地を使っている場合は原価が変わりますが、ここでは生地の良し悪しは考慮せず最低価格ラインのスーツ原価をもとに計算します。

制作費(仕立て料)は国内縫製は高く、海外縫製は安くなっています。各社最低価格の商品はほとんど海外縫製と思われます。ここでは制作費は原材料費に含めて計算します。

運営経費については各社によって異なるので、ここでは考慮しません。店舗を複数持ち、広告経費をかけている会社であれば運営経費は高くなります(=利益率が低くなる)。

「低価格ラインの生地を使用した場合の一般的なオーダースーツショップの仕入れ原価=一般的な相場での仕入れ値である14,000円」で、「運営経費を考慮しない」前提で利益率を計算すると各社以下の通りになります。利益率が低い順に紹介します。

1位:オーダースーツSADA(29.3%)
2位:ダンカン(38.6%)
3位:ビッグビジョン(39.1%)
4位:ディファレンス(41.7%)
4位同着:グローバルスタイル(41.7%)
6位:オンリー(50.0%)
7位:エフワン(53.0%)
8位:花菱(64.1%)
9位:麻布テーラー(65.0%)
10位:ファブリック東京(66.5%)
11位:リオナカミュール(72.0%)

リオナカミュールは推定利益率が7割超であり、はっきりいってリオナカミュールはかなりのボッタクリと言えます。上記の通り、この計算では運営経費は考慮されていませんので、実際の利益率はもう少し低くなりますが、リオナカミュールはほとんど運営経費がかかっていないのでかなりの利益を取っていると推定できます。

 

結論:リオナカミュールはボッタクリ業者

まとめますと、
リオナカミュールは他のオーダースーツ屋に比べかなり高い。
リオナカミュールのスーツは海外縫製と思われ仕入れ原価が安く品質が不安。
リオナカミュールの利益率は7割超でかなり高い。
という点から

リオナカミュールはボッタクリスーツ業者

と判断できます。

 


そこで一つの疑問がわきます。

「なぜこんなぼったくり業者がやっていけるの?お客さんはくるの?」

という疑問です。
その疑問はリオナカミュールの営業方法を知れば解消できるでしょう。

先程も述べましたが、リオナカミュールはほとんど広告活動を行っておらず経営者の田端良基さんのSNS繋がりでお客さんを勧誘しています。例えば野球部の後輩やその友達などです。そういった人達に対し野球部の上下関係などを利用し、本来はもっと安く買えるスーツを高く売りつける営業手法をとっていると思われます

 

つまり、幅広い顧客にメリットのある商品を作り広告活動を行うのではなく、自分の知り合いに割高なスーツを売りつける営業手法をとっているのです。

そして後輩などの顧客に対し、友達や知り合いを紹介させることで顧客の輪を広げているのです。
リオナカミュールとしてはほとんど運営経費がかかっていませんので、売上規模は低くともやっていけます。

また、リオナカミュールの口コミや評判を調べると、
・高いスーツを買ったのにすぐに破れた
・生地がペラペラで品質が悪い
といったものがあります。

おそらく、品質の良くない生地のオーダースーツを相場以上で販売しているものと思われます。

こういったオーダースーツ屋でスーツを買うことはかなりの損と言えるでしょう。
低価格なオーダースーツを求めるなら「オーダースーツSADA」や「ダンカン」などで、実績と品質の安心さで選ぶなら「麻布テーラー」や「ファブリック東京」で買うほうがよいでしょう。

しっかりした会社なのでアフターフォローも安心ですしね。