縫が亡くなったとき、縫の身体を調べさせて欲しいと申し出がありました。
胃ろうチューブや避妊手術の状態、そして何故縫の体調が急変したのか、手術当日、そして翌日の検診でも異変は無かったのに、何故。。。

検視では、胃ろうチューブや避妊手術(もちろん食道チューブも)、いずれも腹膜炎を起こすような状態ではなかったけれど、腸に傷(穿孔)があったので、そこを病理に出したいと。
...
「日比さんの縫ちゃんにかける思いを見させてもらって、我々も何とか縫ちゃんをと考えていたのですが。。。費用は病院で持たせてもらいますから。」と。
担当医の先生も縫の死に納得がいかなかったんだろうと思います。

10月下旬、その結果が出たとのことで、説明をしていただきました。

診断は、「好酸球性腸炎と筋層の壊死を伴う腸管穿孔および化膿性腹膜炎」
所見としては、腸の穿孔について、穿孔前後と内側の粘膜は正常で、筋層側に壊死がみられるが、何故そうなったかは、結局は原因不明。
(報告書もいただいたのですが、難しい専門用語ばかりで…私の認識で合ってるか微妙ですけれど…)

麻酔が影響していないとは言い切れないようですが、もう少し早く縫の異変に気付いていれば、あるいは対処できたかもしれませんが、当日、便もちゃんと出ていたし、たぶんどうしようもなかっただろうと。少し納得もできました。

手術は成功していただけに先生も残念だったろうと思います。
結構大きな病院(年中無休で23時まで診療)なのですが、巨大食道症はこの一年間で当院でも縫ちゃんだけでしたと。
重症で、本当にしんどそうに嘔吐することもあったので、今は、苦しみから解放されたのかもしれないと思うようにしています。

担当の先生が、「一番印象深いのが、お母さんが迎えに来た時の縫ちゃんの嬉しそうな姿です。」と。「全身で喜んでいました。」と。
「看護師たちも、皆、縫ちゃんのことを知っていて、来院されたら、「縫いちゃん来たよ」と声を掛け合っていました。」と。

帰り際も挨拶すると看護師さん全員が涙を浮かべて見送ってくれました。

縫ちゃん、たくさんの人がぬったんのこと気にかけてくれてたんやね。

愛らしいぬったんがいなくなって、とても寂しいです。禧七も寂しそうです。
悲しいし辛いし、ぬったんに申し訳ないし、後悔していることがたくさんあります。
毎日のように、ぬったんのことをおもって、泣いてしまいます。

けど、こうしている間にも、ぬったんみたいに保健所で苦しんでいる子がたくさんいるから。
飼い主に棄てられ殺されるのを待つその子たちのほうが、私の何万倍も悲しく辛い思いをしています。

まだまだ未熟だけど、また頑張ろうと思うよ。