●ワイン造り
作った酵母を100%ジューズに入れて発酵させます。
今回はウエルチを使いました。
酵母育成の時は酸素が多いほうが酵母が増えてよいのですが、酵母にアルコールを作らせるには酸素がない状態にしなければいけません。
そこで空気を遮断する必要がありますが、完全に密閉すると容器が破裂する恐れがあるので、空気抜きが必要です。
そこで以下のような装置を作って発生する二酸化炭素を抜きつつ、酸素を入れないようにします。
発酵が進むと水面が泡立ち、ストローを通して二酸化炭素がコップに逃げていきます。
酵母が頑張っているのがわかって楽しいです^^
ジュース内の糖分のだいたい半分がアルコールになるそうです。
残りは二酸化炭素となって出ていきます。
糖分がどれだけあるかはジュースの成分表記の炭水化物部分を見ると、その値がほぼ糖分に当たる数値です。
酵母は糖分のある限り発酵させてゆき、糖分がなくなるとおとなしくなり、発酵が終わります。
因みにアルコール度をさらにあげたい場合、補糖といって砂糖などを追加します。
ワインなどでもその年の葡萄のデキが悪いときにやるそうですが、一応邪道で国や地域によっては禁止されていたりします。
逆にシャンパンなどは必ず補糖をし、再発酵させて炭酸を増やします。
ただどれだけ砂糖を足しても、アルコール度が16%くらいになると、今度は酵母が自ら作り出したアルコールで死ぬためにそれ以上は上がらなくなります。
また普通の酵母が分解できない乳糖などの糖分は入れても発酵に寄与しないので、甘い酒を作るときに入れられたりします。
さらなるアルコール濃度が欲しい場合は、蒸留する必要があります。
最も1%以上発酵させてはいけないので、今回はあまり気にする必要はありません。
●完成
ジュースに泡が出なくなり、味見して甘みがなくなっていればだいたい完成です。
冷蔵庫で冷やして飲んでみましょう。
早速飲んでみます。
風味はウェルチそのもの、その後来る甘みを期待するも甘みは全く無し。
ほんのりアルコールを感じます。
美味いかと言うと微妙。
けど初の自作ワインとしてはまずまずな気がします。
使うジュースの風味がじかに影響するのは面白いです。
ただ市販のワインの味を超えるのはかなり難しいと思いました。
●今回は世界太古と言われる酒の一つ、ワインを作ってみました。
次はもう一つの最古の酒を作ってみようと思います。