こんにちは、Linです。
一昨日、栃木シティが鄭容臺監督の契約解除(解任?)と、岸野靖之戦略統括責任者の監督兼任を発表しました。開幕から僅か1ヶ月半弱、関東リーグは18節中の4節まで消化した段階というところです。
今シーズンから栃木ウーヴァFCという名称を改め、チームカラーからエンブレムから何から何までチェンジし、3シーズンぶりのJFL復帰を目指して戦っている、その大事な初年度なんですが、開幕前には名の知れた元Jリーガーを多く獲得し、チームの半数以上が入れ替わって新しい船出を迎えました。
しかし開幕前のトレーニングマッチからなかなか内容、結果共に散々な試合が続き、なによりも藤枝に引き抜かれた森島康仁の穴を埋める要素が欠けているがために攻撃の形もままならない状態が続いていました。
タレントこそ揃っており、関東リーグではズバ抜けているけど、守備にしても不安定、攻撃は形が作れない、どこかピッチの上ではチームが機能していないように感じました。かなり不安な状態でPSMも落とし、そのままシーズン開幕になってしまったというのが実情です。
もっとも、トップチーム指揮の経験を持たない鄭容臺監督には、これだけ個性の強いタレントを抱えた状態で関東リーグ優勝、そして地域CLでの2位以内でJFL昇格というノルマを達成しなくてはならなかったことを考えると、苦戦するのは理解できます。
それにしても17勝1分無敗で圧倒的な優勝を遂げた昨シーズンと比較して、リーグ開幕から4試合で1勝2分1敗、開幕戦から昇格組の日立ビルシステムにドロー、続く桐蔭横浜大学FC戦で敗戦という、非常に苦戦していると言わざるを得ない立ち上がりになりました。18試合しかない関東リーグではかなりの痛手とも言えるでしょう。
天皇杯栃木県予選にしても、優勝こそしたものの、作新学院大学、栃木県リーグのFC CASAにPK戦まで持ち込まれたのは事実です。ここまでの苦戦は想定外だったと思います。
タイミングとしては天皇杯本戦出場を決めた直後で???な方も多いとは思いますが、妥当だったのではないでしょうか。実際問題これでは到底JFLの舞台に戻ることは難しいでしょうし、ましてや全社出場すら危ういと思います。
正直、トップチーム初采配の監督に任せるにはあまりにもキツすぎたんですよね。だって優勝以外許されないどころか、優勝した上で過酷な地域CLで予選ラウンドをトップで抜け、決勝ラウンドで2位以内に入らなければならないという状況で、シーズンを通して1敗も許されないという、いつぞやのアーセナル並みの成績がマストとされる環境ですからね。流石に鄭容臺監督に同情せざるを得なかったです。
なぜ岸野さんに最初から監督を任せなかったのかは疑問ですし、そもそもなぜ鄭容臺監督をこのタイミングで連れてきたのか本当によく分からないですが、この決断が非常に残念であることは間違いありません。
確かに大栗崇司社長が練習にも顔を出し、試合ではベンチ入りまでして直に見ているわけで、この決断も確固とした理由や経緯あってのものだと思いますが、それにしてももう少し時間を置いて、少なくとも1シーズンは鄭容臺監督で続けるべきだったのではないかなとも思ったりします。
このチーム状況を見ているとまるで神戸と似ているところもある気がしてなりませんが、実際それに近い状態だとは思います。
先程何から何までチェンジしたと書きましたが、それはサポーターも同じです。既存のウーヴァサポーター団体は解体され、最前線の現場から何年も離れていたサポーター、栃木シティにとってはライバルのVONDS市原のリーダーなどと言った人たちが社長に呼び集められ、社長の意向通りウーヴァ時代のサポーターのカラーを全て抹消した状態で、AZUL MARINHOという団体がスタートしました。
聞く話によると勝てない、苦戦する時期が続き、団体やサポーターの中でも色々ゴタゴタがあると聞きますが、新しいものが最初は不安定なのは言うまでもありませんし、どこでも起こることです。この時期だからこそ特段騒ぐほどのことでもないでしょう。ましてやこれくらいでサポーターが黙ったり静まり返ったり、勢いがなくなったりするほどヤワではないはずですしね。
むしろ、サポーターミーティングの会場代を負担しててもらったり、サポーターと一緒に参加していただいたりと、金銭面だけでなく応援の形成でも社長がしっかりと応援団体やサポーターをバックアップしているので、応援に関しても関東ではズバ抜けたもの、そしてJのクラブに近くなるのを期待されていると思います。
ピッチ内外における大栗社長の決断力や行動力、シビアにモノを見る力は眼を見張るものがありますし、今回の監督解任にしても彼だからこそこのタイミングでできたのではないかとも考えられます。この決断がどれほど効果のあるものかは分かりませんが、早くも後がない状況までチームが追い込まれているのも事実です。チーム、サポーターが一丸となって、JFL復帰という目標に向けて前に進むことをひたすら願うばかりです。