「イエスタデイをうたって」
第11話~第12話の感想です。
※以下ネタバレ
☆第11話~第12話の感想
付き合うことになった陸生と榀子。
二人は恋人としてはあまりにスローペースで進もうとしていた。
それでも前向きになり始めたように見える二人。
だが、そこで。
晴にバレる!
浪にバレる!
はい、修羅場!!かな!?
・・・みたいなことがあった、最終2話でした。
最後は、大団円・・・だったか?
少なくとも収まるところに収まった・・・ような?
爽やかに終わった・・・気がしなくもない。
そんな感じでした。
まあでも、最終回の終わりの5分くらいは
爽やかで清々しい気分になったよ。
そのあとの日常がどうなるかはわからんがね!(笑)
いやーしかし。
11~12話の榀子と陸生の態度やらなんやらには、
時折、殺意を覚えるレベルでイラッときましたね。
その躊躇いや気まずさや、自分の本心の見失いようには、
共感する部分もある、わかる気がする・・・・・・けど、
だからこそ、傍から見てて余計イライラするというか。
一番、イラッとしたのが、これ。
晴にバレた時、
浪にバレて、二人の関係について説明を求められた時、
陸生も榀子も決して
「恋人」だとか「付き合ってる」だとか言わないの!
頑なに言わないの!
言ったら即死でもするんですか!?みたいな感じで言わないの!
・・・そりゃあ、二人の本心が本当は違う方向を向いているから
という理由もあったでしょうが。
それにしても、あの状況できっぱり「付き合ってる」と言えないのは、凄く不誠実で狡い気がします。
自分たちにも、振る相手に対しても。
あれはイライラしたな・・・。
あと、浪の時は、
榀子は陸生を放り出して浪を追っかけていきましたしね。
あれは・・・なんかもはや笑っちゃいましたけど。
さすが榀子!
「ごめん」で済ますのか榀子!
そこに痺れない憧れない!
爆笑しました。
そんな二人ですが。
流石に鈍くてどうしようもない二人でも、
自分たちの関係が「恋人」ではないことに気付いたよう。
結局、
陸生も榀子も少しは進んできたけれど、
また同じところでぐるぐるというのか、
停滞していたということでしょうか。
自分の本心と向き合おうとしていないのか、
向き合おうとしても見えずにいたのか、
どちらもなのか。
人間にはよくあることだし、
自分にも覚えがないわけではないけれど、
しかし、それで色んな人に被害を及ぼしてるところがなんとも!
本当にどうしようもない二人だと思います。
が、やっと自分の本当の心に向き合う決心をつけた二人。
ここの陸生の、訥々とした、けれどはっきりと決意した話しぶり、
良かったな~と思います。
榀子も、「私が壊しちゃった」「どうしよう、私」と涙ながらに
初めて陸生に、他人に、素のままの心をぶつけたところが、
印象的でした。
良かったといえば、
晴に会いに行く途中、
電車やバスの中で陸生が自問自答する場面も良かったです。
厳しいところを抉ってくる「理性」に対して、
陸生が「情熱」で反駁するところが心に残りました。
自分自身の嫌な部分を真正面から見つめることを
避けていただろう陸生が、
見つめる前に諦めて情熱を消してきただろう陸生が、
この熱さ!パッション!
苦悩しても進むと決めた覚悟!
良かったですね~。
・・・ただ、ハッピーなエンドを迎えても、
そのエンドの後が心配ではありますが・・・。
陸生と榀子は友人のまま交流を続けるようだし。
陸生の告白はいまひとつというか、
曖昧で駄目なところはそんなに変化した気はしないし。
榀子に至っては、
浪のことがどういう意味で「大切」なのか、はっきりしないし。
榀子は恋愛的な意味で浪を好きなの?
そうじゃないけれど、恋愛よりも大切な絆を壊したくないから
浪を選ぶの・・・?
なんだか、未だに先の心配な二人であります・・・。
まあ、それが人間かもしれませんが。
なにはともあれ。
爽やかな感覚で終わって良かったです。
どうしようもない人間たちの停滞と少しずつの変化と、
すれ違いと・・・やっぱりどうしようもないところも、
心に痛いけれど愛おしくもありました。
願わくば、
もうこれ以上陸生と榀子の犠牲者が出ませんように。
なむなむ。
あ。
書き忘れたけれど、
全編通して繊細で丁寧な心理描写、
細かな言動からキャラクターの心理を浮き上がらせる
豊かな表現、
毎回、魅了されました。
素晴らしかった・・・。