YouTube配信オリジナルアニメ(かな?)、
「約束の七夜祭り」の感想です。
※ネタバレします。
◎「約束の七夜祭り」
高校一年生の三波羅星真(みはら しょうま)。
夏のある日、彼のラインに連絡が来る。
それは、三年半も音信不通だった
親友・敦史からの連絡だった。
ずっと音信不通だった敦史は、
久しぶりの連絡にも関わらず、
唐突に、ある場所に来て欲しいと星真に頼むが・・・・・・
という始まりの物語でした。
そこから星真は指定された場所へ向かうのですが、
それがとんでもない山奥で。
鬱蒼とした山の中、
頼りない西日が次第に夜闇に変わり、
長い長い石段が更に深い闇に伸び、
持参したコンパスの針がぐるぐると回り始める・・・。
もうこの導入の場面で
「うひょー!」となりました。
すごく王道のホラーめいた始まり。
禁足地帯の異界へ足を踏み入れる感覚。
たまんなーい!うひょー!!
で。
星真は崖から落ちたあと、
妙な村へ迷い込むんですが。
またその村の全景がさあ!
奇妙でさあ!
島のように盛り上がった岩山。
その下部に茅葺屋根の昔ながらの家々が並び、
中腹に、やはり茅葺屋根?の大きな東屋のような
建物があり、
そこから山頂までは急峻な岩肌に長い石段が続き、
山頂に鳥居がある。
うひょー!
意味わからん構造してる村!
たまらん!
この雰囲気たまらん!!
それでもって、
村にいる人達、
みんな着物で昔ながらの生活をしてるんだよ!
携帯も荷物もみんな預けて!
もうこの導入部分の雰囲気だけで
個人的には大体満足でした。
こういう土着信仰系というか、
あーいや、ちょっと違う気もしますが、
昔ながらの生活と風変りな儀式、
という形のある話は、とても好きです。
・・・こんな感じで。
舞台設定と雰囲気だけで大体満足したので、
個人的には好きな作品だったのです、が・・・。
人によっては合わない作品かな、とも思いました。
物語は、良くも悪くも王道の王道。
セオリー通りというのか。
予想したように進み、予想したように終わります。
意外性は特にないです。
しかし、だからといって悪いとも言い切れないでしょう。
物足りなさはあるものの、
こういう話は変に意外性を持たせるよりは
王道に進んで王道に幕を引いた方がいいと思うので。
ただ、ストーリーにどんでん返しや意外性や驚きなどを
求める人には合わないと思います。
個人的には、結構楽しめましたけど。
あと、そう。
個人的にもやもやしたまま、
なんとも言えない気持ちを抱き続けていることがひとつ。
この作品内では、オカルト的出来事が、
全部「ムスヒ」というシステムによって作られた
仮想現実なんですよね。
「幽霊」と思うものは、
「ムスヒ」が仮想人格を立体投影して見せているもの。
はいてくはぜんぜんわからんので
ちょっとこのあたりについてはわからないんですが、
とにかく科学的に作りだされた根拠ある人工物ですよね・・・。
幽霊も、祭りを統括する精霊のようなAIも、
全部全部「ムスヒ」によるホログラフ・・・。
幽霊や怪異をハイテクによって行うというか、
古風な怪異と未来的技術の融合というか、
そういう発想自体は斬新で面白いなと思った・・・んですが。
いいなと思う一方で、
割り切れない気持ちがっ!
違うんだよ!
人間が作りだせるとか理解出来る、
科学的根拠あるものじゃなくて、
人間が理解出来ない、対処できない、
超自然の出来事が好きなんだよ!
人間の手の届く範囲の外にあるもの、
到達出来ない、分からないからこそ惹かれるんだよ!
違うんだ・・・そこは・・・違うんだ・・・。
発想は好きだけど、そうじゃないんだ・・・・・。
という、個人的な好み、拘りによる
変なもやもやが今でも・・・。
まあ、しかし。
私としては舞台とホラーめいた雰囲気だけで
かなり満足した作品でした。