「イエスタデイをうたって」
第9話の感想というか少し
※以下ネタバレ
クリスマスの話。
浪にクリスマスパーティーをしようと誘われる榀子。
榀子も一緒に連れて来いとホームパーティーに誘われる陸生。
もう帰りを待ったりしないと言い、
陸生に会える機会を失いつつある晴。
そんな、相変わらずのすれ違い、掛け違い、もやもや模様です、が。
しなこおおおおおおおお!!!
りくおおおおおおおおお!!!
いい加減にしろおおおおおお!!!
海に向かって叫びたい気分です。
大きな海だったら、このもやもやを全て受け止めて・・・
海も困るか。
海にゴミを流してはいけない。
いやしかし、このもやもや感が楽しいんですよ。
それは分かってる。
分かってるよ。
しかし、
この人たち、なんでこうなんですかね(笑)
一時はやっと両想いになるかと思われた陸生と榀子ですが。
ここにきて、また新たな心の変化が見え隠れしてきました。
榀子を思い出す時、頻繁に晴を思い出すようになった陸生。
早川家で浪と二人きりと気付いた瞬間、
今までとは違い、緊張してしまい逃げるように帰宅した榀子。
・・・うん。
もういいから、
陸生は晴と、榀子は浪と付き合って、
もうそれで綺麗さっぱり収まるところに収まりなさい。
そんでもう波風立てるなよ!!
結局のところ、
陸生と榀子は、その方向が一番安定するのかもしれませんね。
あ、いや、どうだろう。
ああいう人たちだから、
そうなったらなったで、また色々波風立ちそう。
でも、現時点では二人の心はその方向に動いている気がします。
しかし・・・榀子さん。
今回もキレっぷりが凄かったですね。
特に冒頭の方。
この前は自分が暴走して榀子に迷惑かけてすまなかったと
謝罪する浪の場面。
浪「俺のせいで気まずいのに、
榀子がこういう風に飯作ってくれんの、ありがたいんだけどさ、
もし義務感とか、無理してんなら・・・・・・」
榀子「正直、気まずいってのはあるかも。
でも、ここへ来て、ご飯作るの好きだから」
「浪君、前に言ったよね。
私が台所に立っている風景がいつまでも続けばいいって。
私もそう思ってるよ」
「私は浪君のこと大好きだし、おじさんも大好き。
だから、この関係を壊したくないの」
浪「何言ってんの。
俺らと榀子の関係は、どうなったって絶対壊れるわけないじゃん」
これだよ・・・。
前に浪が「榀子が台所に立っている風景がいつまでも続けばいい」と言ったとき、それはもはやプロポーズに近いニュアンス、というか、プロポーズそのもののような感覚の言葉でした。
浪の言葉の裏にあったのは「恋愛」「結婚」「夫婦」のイメージ。
しかし、ここで榀子が「私もそう思ってるよ」と同意した裏にあるのは、「早川家の人々と家族のような関係でいたい」「浪と今まで通りの姉弟のような距離感でいたい」という思い。
同じことを言っていて、
同じことを思っていると言いながらの、
この絶対に埋められない溝のあるすれ違いよ・・・。
わざとやってんのか、榀子・・・。
怖い。
というか、凄いよ・・・。
もう榀子は恋愛における色々な方面に無自覚に波風、
いや、嵐を巻き起こす存在・・・超自然的な存在・・・そう、神。
祟り神として祀られるべき。
皆で拝もう。
それはそれとして、
浪も浪でどうかと思うけどな!!
お前も分かってるのか分かってないのか。
子どもでいたいのか大人になりたいのか。
どっちなんだ!
あと、さり気なく二人とも、
「相手に別の結婚相手が出来たらどうするのか」
を全く一切考えてないのが怖い。
陸生もどうなんだ!
晴もどうなんだよ・・・。
今回も色々歯痒く、すっきりせず、
しかしそれが面白いと思いつつ神を拝もうと思った9話でした。