「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」

第11話の感想です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」

 

 

☆第11話の感想。

 

オルガマリーと話したり、

オークションが始まったり、

人生の破滅を賭けた楽しい博打をしたりする回。

 

 

ウェイバーはアイオニオン・ヘタイロイの中に

ヘファイスティオンの姿を見ていない。

「問題なのは、何故あれがヘファイスティオンを名乗ったか」。

・・・・・・あのヘファイスティオンさんは偽物ってこと??

 

そんな謎もあったりしますが。

やはり一番は、7年前の連続殺人事件と、

今のトリシャ殺害事件の謎。

あ、聖遺物盗難事件もあったか。

・・・と、いうか。

この3つの事件の犯人は同一人物らしいですね。

てっきり殺人事件と盗難事件は別口かと思ってた。

7年前の殺人事件を調査していたトリシャが殺害されるのは

分かるけれど、何故聖遺物を盗む必要があるのだろう?

名探偵が事件に介入してくるだけじゃないか・・・。

 

それはともかく。

この3つの事件を解決し、

犯人=ウェイバーの敵らしい、を何とかするために、

オルガマリーに協力を要請するウェイバー。

しかし。

心が挫けているオルガマリーに感情的に拒絶される。

 

「私はお前たちが嫌いよ!」

「努力して認められましたって顔してる奴らが嫌い!」

「他人に認められる必要なんてないって

自己完結してる奴らが嫌い!」

「両方の顔してるようなお前は、最悪の最悪に嫌い!!」

 

冷静に考えれば、事件を解決するのが一番の報復であり、

建設的な立ち直り方。

でも、人間って、どうしようもなく立ち止まったり、

捻くれたり、他人を拒絶したりする時があります。

今のオルガマリーも、その状態。

そんな時に、「立ち上がれ」と正面から言うのではなく、

まず自分の挫折を、恥を語ることから入るウェイバー。

 

「私は、あの聖遺物を盗みだしたんだ」

「盗んだ力で己を認めさせられると誤解した」

「私はただ生き残っただけだ。

 立ち上がったわけじゃない」

「単にうずくまる方が辛いだけだ」

 

過去の己に比べて、今のオルガマリーは勇気がある。

だから、

 

「勝ってみたくないか、オルガマリー」

 

と立ち上がる道に誘うウェイバー。

 

うーん。

素晴らしい・・・。

挫けている時に、ただ正面から説得しても、

きっと上手くはいかない。

けれど、挫けた経験のある人間なら、

捻くれた心に寄り添いながら促すことが出来る。

一流には出来ない。

二流だから出来る。

それがウェイバーの強みだなと思いました。

なんか・・・感動した。

過去のウェイバーは決して無駄ではなかった。

なんか感動した。

 

 

そうこうするうちに、オークションが開始。

何が何でもオークションだけはやるのねw

殺人事件・・・は日常茶飯事だったか。

アインナッシュの仔に突っ込ませるような、

列車自体にとって危険な事件があっても、

オークションは!絶対!やる!!

どんだけ開催したいんだw

 

カラボーさんの魔眼を巡り、

死闘が繰り広げられるオークション。

文字通り、死闘。

主にウェイバーにとって。

金持ちの友人に金という金を吐き出させ、

さらに「面白いからお前の人生破滅してもいいだろ」借金をさせる。

す、すごい・・・。

乗ってくるメルヴィンの変態さもすごい・・・。

なんなんだ、こいつ・・・。

 

と思っていたら、

 

メルヴィン「私は他人の堕落や失墜に愉楽を感じる、

       わりと人でなしだ」

 

なんだ、愉悦部か。

一瞬で納得しました。

凄いよね、「愉悦部」。

一瞬前まで

「面白さのために、大金を賭け、さらに仕事道具を担保にして借金をし、隠し財産まで吐き出してしまう、まさに人生を賭けるこいつはなんなんだ」

と驚き震えていたのに、愉悦部と分かった途端

「なんだ、愉悦部か」

オーケーオーケーと、もうちらとも驚かない、この気持ち。

凄いな、愉悦部のブランド力・・・。

ただ。

愉悦部。人でなし。屑野郎。とはいえど、

メルヴィンは一味違ったのです。

 

「ひとでなしにはひとでなしの矜持がある」

「それが楽しそうだと思えたなら、

例え親だろうが自分自身だろうが、

きっちりかっちり最後の最後までベットすべきだ!」

「そうでなしに、自分だけ安全圏にいるようじゃ

そいつは最早ひとでなしでさえなくて、

ただの、チキンに落ちるだけだよ」

 

おーい、聞いてるか?

どこぞの神父と金ぴか王。

こういう一本筋、矜持、大切だぞ。

愉悦部の部室に書き出しときなさい。

 

メルヴィンは愉悦部で屑だけど、わりと良い屑だと、

私の中で分類されました。

 

 

そんな人でなしの金を追加し、

オークションの死闘に再度臨むも、

敗北が目前のウェイバー。

 

と、唐突に事件の謎解きを開始。

今!?

まあ、それはいいとしても。

 

7年前の事件について。

殺害された被害者は全員魔眼持ちであり、

全員が首から上を切断されていた。

で・・・だが、しかし、

首から上が切断されていたからと言って、

死んでいるとは限らない、

とか言い出すウェイバー。

 

「頭部を奪われたら死んでいる。それ自体が思い込みなんだ」

「優れた魔術師なら、首だけで生かし続けることも可能だ」

 

・・・そんなもん、わかるかーーーーい!!

私は心の中でトリシャの生首を投げた。

 

魔術ミステリーのアンフェアにはついていけないw

 

なので、もうとにかく聞くことだけに専念しましたが、

それでもあんまりよく分からないw

 

とにかく。

7年前の事件の目的は、

被害者の魔眼を奪い、首から上を生かしたまま、

犯人が自由自在に魔眼を使用することだった。

7年前の事件、今回のトリシャ殺害事件の犯人はカラボーだが、

カラボーは真犯人に操られていた。

その真犯人は・・・カウレス君?

・・・というところまで理解した。

この理解が間違ってたら・・・もう知らんw

 

 

 

そんな感じの11話でした。