「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」
第33話の感想です。
※ネタバレします。
◎「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」
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超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部 41.J・P・ポルナレフ(荒木飛呂彦指定カラー)
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☆第33話の感想
セッコを倒したけれど、
身体が限界を迎え、自力で立つこともままならないブチャラティ。
コロッセオは、たった一本、道を渡った向こう側。
しかし、その道が渡れない。
と、そこへピンクの髪の悪魔が声をかける。
ドッピオ「あのー、よかったら肩を貸しましょうか?」
「もし、よかったらですけど」
「もし、えと、よかったらですけど」
よくないですー!!
もし、とか、もしじゃなくとか関係なく、
圧倒的よくないですー!!
あと、何回「よかったら」言うんだ。
厚意の押し売りをしてくる悪魔。
しかし、悪魔の誘いを受け入れてしまうブチャラティ。
ああ・・・人を疑うことを知らない天使なばっかりに・・・。
いやまあ、さっきの人質がボスとか普通考えないけど・・・。
それより。
ここのブチャラティ、
もう目も見えないし、耳も聞こえない風なのが、
なんだか辛くて見ていられませんでした。
段々と命が終わりに近づいているのを感じる・・・。
ただ、実際に見えたり聞こえたりはしないけれど、
オーラのようなものは見えたり聞こえたりはしている様子。
魂の波動?
なんだか分からないけど、
そんな感じのスピリチュアル系に目覚めたブチャラティ。
そして、そんなブチャラティの横で、
唐突に「とぅるるるる」芸を披露しだすドッピオ。
何故か着信音が進化しているw
スピリチュアル系ゾンビブチャラティと、
とぅるるる二重人格ドッピオの共演。
カオスである。
と思っていたら、
さらにカオスな状況に。
ブチャラティが魂のオーラを見聞きしていることに気付いたボス。
魂のオーラをトリッシュ色に変化させる。
その瞬間から、ブチャラティには
ドッピオがトリッシュとして認識されるようになった・・・!
トリッシュと親子だから魂の形が似ている。
だからトリッシュになれる・・・!
っていうけどさあ、ボス。
あんたと魂が似てるなんて言われたらトリッシュが傷つくよ。
というか、怒るよ。
ただでさえ反抗期のお年頃なのに。
こんな父と一緒にされちゃあ・・・
こっちよ、スパイス・ガール!!
そして、何故、実際の声まで高めの女声に変化させるのか、
ドッピオw
適応力があるw
そんなこんなで。
ブチャラティに自分をトリッシュと誤認させたドッピオ。
ブチャラティと共にコロッセオに入ることに成功。
ああ・・・事態が最悪な方向に進んでいく・・・。
しかし、その状況に気付かず、
トリッシュの偽物に「終わった後のこと」を話すブチャラティ。
ここ、ぐっときました・・・。
ブチャラティ・・・。
「ネアポリスの郊外に小さい家を持っているから、
行く場所がないならそこに住めばいい」と話すブチャラティ。
「学校もいいレストランも海辺も近い」と話すブチャラティ。
「今まで過酷なことばかりだったから、
全部終わったら新しい人生を歩んでほしい」と語るブチャラティ。
この危機続きの状況のなかで、
ちゃんと身寄りのないトリッシュの行く先を考えていたのか・・・。
自分に出来ることをしてやろうと・・・。
もう自分自身は命が尽きると分かっている状況で・・・。
ブチャラティ・・・
貴方、どこまで良い人なんだ・・・。
もう「格好いい」というより、
「良い人過ぎて辛い」状態になってきたよ・・・。
そんなブチャラティの天使の言葉に対し、
実の父親が「そんなことより」発言したのが
地味に腸煮えくりかえる。
お前・・・。
そして。
ついにポルナレフが登場。
なんだろう。
出てくるのは分かっていたのに、
実際に喋っているのを聞いたら、
すごくテンションが上がった。
すごく懐かしい気分になった。
当然、花京院も登場するのだという確信が湧いた(真顔)
それはともかく、
私はポルナレフが結構好きだったようだ。
ここでポルナレフのこれまでの事情が判明。
DIOとの戦いの後も「矢」の行方を追っていたらしい、
ポルナレフと承太郎。
そうか・・・。
あれから「平穏な日常に戻りました」という
めでたし、めでたし展開ではなかったのか・・・。
そうか・・・。
あれからポルナレフの人生も、承太郎の人生も、
大きく変わってしまったんだろうなあ・・・。
なんか・・・辛いな・・・。
というか、
「危険な矢が世界中に散らばって存在している。
効率を考えて探そうぜ。
お前、世界の西側な!俺は世界の東側!」
というのは如何なものか。
二人で世界を二分して分担というのは
効率とかの問題なのか否か、狂気の沙汰だw
なんかもうちょいあるでしょw
その時、ヨーロッパとアフリカを担当したポルナレフ。
イタリアに矢があることを突き止め、
ディアボロにまで迫った・・・・・・が、そこで誤算。
ディアボロの作った組織が予想外に完成されていて、
通信、行政、マスコミ、様々な方面から孤立させられる。
加えて、ディアボロのスタンドの圧倒的な強さ。
あー・・・そういう・・・。
きっとポルナレフは承太郎に連絡も取れず、
誰にも頼れず、逃亡も出来ずに
ディアボロにやられたんだな・・・。
3部の怒涛の日々を生き抜き、
戦闘でもギリギリながら勝ち進んできたポルナレフが、
こうもあっさりやられたのを見るのは辛い。
今も・・・。
片目、片腕、両足を失った今もなお、
戦士としての気力と能力を失っていないポルナレフ。
けれど、ディアボロのキング・クリムゾンの前では
歯が立たない。
なんとか「矢の秘密」だけはブチャラティ達に
伝えようとするが・・・
が・・・
だから何度もいうけど、
腹パン貫通はやめろと言ってるだろぉぉおぉおお!
トラウマがっ!
蘇るっ!
ああああ・・・ポルナレフ・・・・・・
やっと出てきたのにこんなにあっさり・・・
最後に昔の幻影を見ていたのが辛い・・・。
承太郎が一人だけ背を向けているのも辛い・・・。
そして。
勝ち誇るボスに、何か怪しい影が近づく。
・・・これがあれかな?
この間聞いたやつだろうか。
しかし、ポルナレフが・・・。
ああ・・・・・・。