「どろろ」

第24話、最終話の感想を少し。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「どろろ」

 

 

☆第24話、最終話の感想を少し。

 

鬼神の力を借りた多宝丸と、

最後の肉体を取り戻すために必死の百鬼丸の戦い。

 

 

あー・・・。

この殺陣が堪りませんわー・・・。

アニメーションは動いてこその醍醐味がー・・・・・・。

 

とかなんとか興奮してすまないと思うほどの、

多宝丸と百鬼丸の魂のぶつかり合い。

 

どちらの思いも分からないではないから辛い。

 

けれど、

この最終戦では、

多宝丸が哀れで泣きそうになりました・・・。

 

実の兄に「国のために死ね」という非道なことを言っているのに、

その心の中に本当にあるのは穴だった、というのが・・・。

幼い頃の記憶のフラッシュバック、

いつも兄のことばかり考えている母の姿が・・・。

辛い。

そして、最後は「鬼神」と罵った百鬼丸に人として敗北し倒れる。

しかし、兄と同時に倒れた時に、

真っ先に母がいくのは百鬼丸のところ・・・。

長々と百鬼丸に語って逃がした後で、

死ぬ寸前に「これからずっと一緒」と言われましても・・・。

父は父で「百鬼丸を跡取りとして育ててれば・・・」ということで、

初めて後悔に苛まれるし・・・。

いうなれば、

多宝丸も、国や親に対する一種の人身御供のようなもので、

その人生は哀れだったと・・・。

辛い・・・。

 

 

まあ・・・なにもかも因果といえば因果応報の結果ですけども・・・。

 

 

それにしても。

最終戦を経て変わり切った百鬼丸が。

 

自分の肉体の全てを取り戻したうえに、

人の心までも見事に取り戻してしまって、まあ。

父に対する、あの慈悲。

なんですか、貴方、突然に目覚めてしまいましたね(笑)

あまりの変わりように、こちらが若干ついていけない(笑)

いや、鬼神にならずに良かったですけど。

 

あと、あれはおやめなさい。

 

百鬼丸「空、綺麗だ」

     「どろろ、綺麗だ」

 

やめなさい!?

前もそうだったけど、無自覚にそういうの、やめなさい!

魂が人間として生まれたばかりだというのに、

天性の色男の才能だけは既にあって困る(笑)

 

 

 

色々ありましたが、

最後は希望も感じられる終わり方でよかったです。

これから世は戦国に向かうという不穏さと、

でも、そこに生きる一人一人にはきっと明るいこともある、

という、作品に合った雰囲気の終わりで、

軽すぎず重すぎず、でも爽快感のある余韻に浸れました。

 

よかったなーと思います。

 

あと、どろろちゃんの成長後が可愛かった!