「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」
第30話の感想です。
※ネタバレします。
◎「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」
☆第30話の感想。
イタリア半島に上陸したジョルノ達。
しかし、そこには既に、ボスの差し向けた追手である
チョコラータとセッコがいた。
チョコラータの「グリーン・ディ」は人体を崩壊させるカビを放つ。
その弱点を早々に見切ったジョルノ達。
しかし、間髪入れずにセッコの「オアシス」が襲ってくる。
人体が溶けるように崩れるカビ!
ものすごい速さで浸食してくる!
しかも、射程はどんどん広がり続ける!
なんというピンチ。
と思ったら、
「このカビは下に向かうと繁殖する」
「上に向かえば何もおきない」
即座に弱点、攻略法を看破!
はっや!
と思ったら、
下に引っ張る「オアシス」のセッコを投入するぜ!
・・・物凄い攻防の入れ替わりというかなんというか。
目が回りそうです。
凄いな、この戦闘スピード。
しかし。
セッコの「オアシス」がいまいちよく分からないなー。
一定範囲が液状化するのかな?
でも、それだったら、
別にわざわざミスタを引っ張りにいかなくてもいいような・・・。
あ、沈むのを待っていると時間が掛かり過ぎるからかしら。
しっかりいいアングルで撮影しないといけないしね。
それにしても。
またミスタが自分の弾丸を喰らっている。
もはやそういう条件付きのスタンドなのでは(笑)
この数日で何回撃たれたミスタ(笑)
とかなんとか思っていたら。
ブチャラティが・・・・・・。
前に冗談のつもりで「ゾンビか」と言ったけれども、
本当にそうだとは思わなかった・・・。
薄々、生き残れない雰囲気は察していたけれど、
既にあの時点で、というのは・・・。
そして、いつか決定的な事実が明かされるだろうとも
思っていたけれど、こういう形でというのが、また辛い。
トリッシュが自覚のない淡い想いを
ブチャラティに抱いているような会話があって。
生きているものを崩壊させるカビが、
何故かブチャラティには生えなかった、
というセッコの言葉があって。
そして、無言で運転するブチャラティの右手が、
血も出ず、痛みも感じていないかのように、
部分的に欠落していて。
ジョルノがブチャラティに触って、
「脈がなく、冷たい」と知ってしまう。
この一連の流れが・・・。
一気に事実を突きつけられるのではなくて、
淡々と静かに、確実に突きつけられていくのが・・・。
辛い・・・。
加えて、
ブチャラティの態度が。
ブチャラティ「もうあまり時間がなくなってきたな」
「不思議だな、これは運命と、俺は受け取ったよ」
人生の余剰時間を生きていると自覚していて、
冷静に穏やかに受け止めている。
残り時間がわずかなことも悟っている。
まだ何か方法があるのではと取り乱すジョルノに対して、
ブチャラティ「終わったものはどうすることもできないんだ」
「俺の命は、あの時すでに、終わっていたんだ」
静かに言い聞かせる・・・。
辛い。
本人が現状を認識していて、
未来を受け止めていて、
それでいて誰よりも穏やかに落ち着いているのが辛い。
アバッキオのように予想せずに突然というのも堪えるけれど、
ブチャラティのようにじわじわと来るものを静かに受け止めて
いる姿を見るのも堪える・・・。
また、ジョルノが珍しいほど取り乱してるのもね・・・。
「黙っててくれるな、皆には」というブチャラティの信頼が重い。
個人的な見解なんですが。
ジョルノの相棒枠にいるのはブチャラティだと思います。
ジョルノの「ボスに成り代わる」という野心。
ブチャラティの「もうすぐ来る死」。
いつも互いの周囲に明かせない重要な秘密を共有しながら、
同じ目的に向かって進んでいく二人。
共犯関係のような相棒の形。
そんな風に見えます。
だから、今回のブチャラティの告白と、
その後の戦闘におけるジョルノとブチャラティの信頼関係は
なんだか・・・とても・・・心に来ました。
あー・・・最後の向かうと心が痛むことが多いな。
そんな風な30話でした。
ちなみに、
個人的には、
ミスタはジョルノの親友・BL枠だと思ってます。
一番心安い友人なのがミスタ。
相棒がブチャラティ。
そんなイメージ。