「さらざんまい」

第5話の感想、その1です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「さらざんまい」

 

 

☆第5話の感想その1

 

つらい・・・!!

 

以上、5話の感想終わり。

 

・・・というくらい、「つらい」が心に刺さった5話でした。

一稀の最後の心情吐露が泣ける。

あんなのもらい泣きするわ・・・。

 

 

ところで。

前回の感想において、

「自分の妄想考察を爆発させたいから他人の考察見ない」

と書きましたが、

5話で思いとか色々が爆発し、他の方の感想やら考察やらが

気になる思いが抑えられず、ちょいちょい見たりしています。

そうすると「そういうことか!」という解釈や考察があったりして、

自分の考察にもパク・・・ではなく参考にさせてもらったりします。

しかし、適当にあちらこちら回ってちらっと見たという程度が多く、

どなたのどの発言か特定出来ません。

本当はちゃんと断りを入れたいのですが、

分からないので、

「ここはネット上でのどなたかの考察を参考にしました」的な

言葉を入れるので、許して下さい。

ゆるして~ください~けろ(ケッピ的土下座)

・・・って書いときゃ大丈夫だろ(小心)

 

でも、あんまり他の方の考察見ちゃうと、

自分の妄想が崩壊しそうになっちゃうから

最終回迎えるまであまり見ないようにはしたい・・・。

 

 

で。

前回、「丸や円が多用されているのに理由がありそうだけれど

意味がわからん」的なことを書いたんですが、

ネット上のどなたかが

「円は縁を表しているのでは」

と仰っていて、「それだ・・・!」となりました。

 

今回の5話には春河の

「はじめからおわりまでまあるいえんでつながってるよ」

という言葉もありましたし。

円は縁、なんでしょうね。

 

となると、「㋐」は、愛を中心にした縁、

愛によるつながり、のことではないかと・・・。

美しい、理想的に見える、愛によるつながり。

 

 

ただ。

春河は「自分と一稀がつながってる」と言っていましたが、

はたして一稀はそう思っていたんでしょうか。

今回の一稀の過去を見るに、

そのつながりは春河が思っているものとは

違うように感じられていたのでは・・・。

 

今回の一稀の過去を振り返ると、

 

10歳までは家族とつながっていると思っていた。

10歳の頃、家族と血の繋がりがないと知り、

「自分だけ繋がっていなかった」と思った。

繋がりがないと思っていたが、

春河の

「ぼくとかずちゃんは、

はじめからおわりまでまあるいえんでつながってるよ」

の言葉で、繋がりを取り戻した。

しかし、実母に会い、「本物の血の繋がり」を感じてしまい、

「本当の家族」と「本物の家族」の間で揺れる。

もしかすると、実母の方に付いていきたい気持ちが

大きかったかもしれない(無理と知っていても)

それを春河が追ってきて止める。

「本当の家族」との繋がりを切らないようにと求める春河の訴えを、一度は拒絶する(つながりを切る)。

が、春河が事故に遭い、

「一生偽物の家族でいると決めた」。

自分は偽物の家族だけれど、

でもそのつながりを切ることはしないと決めた?

 

春河は一稀と「つながっている」と思っていましたが、

一稀にとっては、それは「偽物のつながり」と感じられて

いたのではないでしょうか。

自分は春河に償いきれない傷を負わせた加害者。

家族にはなれない。

でも、偽物の家族でも、そのつながりを維持しようと決めた。

 

一稀にとっては、

春河のくれる「美しい愛によるつながり」は

「美しい偽物のつながり」に見えていたのではないでしょうか。

 

そして、

一稀はその「偽物のつながり」を維持するために、

色々なものを捨てた。

実母やサッカーや・・・あと罪を犯すのはなんだろう。

綺麗な自分を捨てる?

はっきりとはわかりませんが、

一稀は「春河とのつながり」のために

自分の欲望も、もしかすると愛も捨てたのではないでしょうか。

 

そう思うと、

一稀の「春河が嫌いだ」のセリフも納得がいきます。

 

一稀は春河が好きなのは間違いないと思います。

偽物の自分を本当の家族につないでくれた、

今でも自分に愛をくれる、

大切な存在。

 

しかし、一方で、

春河は自分を実母やサッカーや全てから遠ざけ、

「美しい理想的な愛のつながり」に縛り付ける存在。

 

大好きで大嫌い。

 

そう思うと、

一稀のセリフが

 

「僕は加害者だ」

「春河は二度と歩けなくなった」

「誰も僕を責めなかった」

「全部僕が壊したのに!」

「春河の車いすを見るたび、息が出来なくなる」

「サッカーやめたけど、それだけじゃ全然足りなくて」

「ニャンタローを奪った」

「サラにだって・・・!」

 

これが、もう、つらくて・・・づらぐて・・・うえっ・・・

 

「春河のためになんて嘘だ」

「僕は・・・僕は・・・僕を守るために春河を騙したんだ」

 

おまけに、今まで全てを捧げて「春河のため」と思っていたことが、

「本当は自分の欲だった」と気付いてしまうのが・・・

もう・・・うえっ・・・づらい・・・ぶえええええぶべぶべっ

 

 

なんかもう最後の方は泣きそうになりながら見てました。

辛いよ、辛いよ。

 

でも、この、心抉られる辛さが・・・

たまんなぁ~~~い(変態)

欲望搾取しないでくださ~~~い。

 

 

そんな5話でした。

 

 

ところで。

今回、一稀は大変な晒しを受けたわけですが・・・。

あの後、サラの皿をあの場に置いてきてしまってるんですよね。

あれって・・・

「偽物のつながり」すらも捨ててしまったということでは・・・。

となると、

元々「春河とのつながり」以外のつながりを持っていない

一稀には、もうつながりが残っていないのでは・・・。

とすると、

つながりがないと・・・忘れ去られて・・・消える・・・のでは・・・?

一稀の生命が心配です。

 

 

そして、

そんな辛い重い苦しい局面で、

涼しい顔して臍で沸かした茶を飲んでるケッピ様を見ると・・・

嫌だわ・・・早く磨り潰さないと・・・

と思えてなりません。

 

 

 

 

ここで一旦切って、その2に続く。