「どろろ」12話を観ました。

感想というほどじゃないけど、少しだけ。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「どろろ」

 

 

☆第12話の感想というか、少し。

 

ついに百鬼丸の素性が、

本人にも、親兄弟にも、どろろにも知れたわけなのですが・・・。

 

 

生き別れの子!兄!感動の再会!

・・・に、なるわけねーよ!

という感じなのは、端から分かってましたが・・・。

 

しかし・・・。

国の繁栄のために百鬼丸を犠牲にしたことについて・・・

 

父・醍醐景光「親なればこそ為し得たのだ」

        「領主の利は、即ち民の利ぞ!」

        「そのために犠牲にしたは、他の誰でもない我が子」

        「武士としてなんら恥じることはない!」

 

いや、まあ・・・飢餓と戦争で貧困に喘いでいた国を

我が子一人のみを犠牲にして今まで繁栄させてきたってのは、

領主としては・・・まあ・・・いいのかもしれないよ・・・。

けど・・・なんていうか・・・

人間としてもう少し恥じて欲しい。

そんな胸を張って言うことか。

 

弟・多宝丸「国のために・・・それでも、人の親ですか!」

       「民のためとは名ばかり!

        その実は、父上の野望のためではございませぬか!」

      「兄上、貴方に父上がしたこと、

      私は正しいとは思いません」

      「しかし!そこまでしても守らなければならぬのが国!」

 

熱い手のひら返し!!

そっち行くんかい!!

いや、でも、弟には直接の責任はないし、

今まで知らないことだったし、跡取りではあるし、

色々と複雑で可哀そうだとは思う。

苦しい立場と思う。

こういう哲学的な問いに苦しむキャラは嫌いじゃない。

だから、もっと苦しめよ!(鬼)

 

母「百鬼丸・・・許してください・・・

  わたくしは・・・そなたを救えませぬ!」

  「我が国は、修羅となってそなたを喰らい続けるのみ!」

  「百鬼丸、そなたばかりを犠牲にはしません」

  「鬼神どもよ、これ以上 人の身が欲しければ、

   我が身を・・・!!」

 

突然の自害・・・!

お母さま、突然来て、突然の自害・・・!

百鬼丸、何が何だか分からないうちに

自分のために母が自害する衝撃を受ける!

あと母上はもう少し多宝丸のことも気にしてあげて!

 

もうやだ、この家族。

 

父「百鬼丸を犠牲にしたことに、なんら恥じるところはない!」

弟「兄上、犠牲になって、というよりもう敵だな、お前!死ね!」

母「私も死ぬから許して!」

 

もうやだ、これ。

この家族、どうしてこう極端なの。

 

 

なんか・・・もう放置した方がいいんじゃないかなと思えてきました。

この家族、やばいよ。

 

いや、実際、百鬼丸一人の犠牲で領民全てが救えるとなったら、

そりゃあ葛藤はしますよ。します。

一人を救って大勢を死なせるか、

大勢を死なせて一人を救うか。

答えの出せない難しい問いだと思います。

 

けど、なんていうか。

この家族、結論が極端過ぎない!?

あと、父上は確実に頭がいかれておられる。

 

百鬼丸、今でもあまり生活に不便はなさそうなので、

とりあえず現状維持で、屋敷で優雅にお暮し頂くとか

そういう選択肢ではダメなのだろうか。

 

 

 

あまりにあまりな家族の対応で、

思わず「もうこの家族は捨てよう!」と清々しく思ってしまった

12話でした・・・。

 

 

いや、こういう重い展開は大好物ですけどね・・・。

しかし、あまりにも・・・。