まだ疲労が抜けない・・・。

わりと充電中・・・。

 

 

それはそれとして。

「どろろ」9話を観ました。

 

※以下ネタバレ

 

 

どろろの過去の話でした。

どろろがどうやって両親と別れたか。

 

壮絶でした。

 

仕える主人を失った侍や、

食い詰めた百姓等が集まり、

武装集団となり略奪行為をする「野伏せり」。

どろろの父はそのような集団を率いる人間でした。

ただ、狙うのは「侍」だけ。

かつて武士に身内を虫けらのように殺された恨みを持つ者たちの

集団で、標的は武士だけという信念のある組織でした。

 

が。

父親の右腕的存在の「イタチ」は、父親のやり方を疑問視。

これからは武士の時代になる。

今のうちにどこかの領主に取り入って出世し、

賢く渡っていくことが生き延びるのに最適な方法だと

父親に進言。

父親の怒りを買います。

 

そんなある日、ある陣を襲った父親たち。

何故か襲撃は読まれていて、集団は壊滅状態に。

実はイタチが標的の武士たちと組み、情報を流していたのでした。

父親は大怪我を負い、親子三人は放浪の旅へ。

 

その旅の中でも、

領主の命令のために理不尽に家を焼かれる百姓の姿を見たり、

かつて父親に仲間を殺された侍の復讐を受けたりと

色々あります。

 

で、ここからも色々ありますが、長いので割愛。

 

しかし、ここまででももう、

色々と複雑な思いで胸がいっぱいになりました。

 

戦争や領主のために、無慈悲に命を奪われた親兄弟の恨み。

その思いを抱き続け、侍に復讐するように生きる、

どろろの両親たちの気持ちもわかります。

 

が、時代の流れを見据え、

「敵」に取り入ってでも生きていくのが賢いと考える

イタチの思想もわかります。

 

戦のためと簡単に家財産、これまでとこれからの人生を奪われる

百姓の無念も、

しかし、そんな理不尽な目に百姓を合わせながら、

一方では昔殺された仲間の仇を討ちたいと思う一人の武士の

思いも、分かる気がします。

 

誰もが悪人で、誰もがよくある普通の人間です。

 

誰を憎めばいいのか、

何を恨めばいいのか、

なんだか訳が分からなくなって割り切れなくて悩む。

 

そんなどうしようもなさに苛まれる、

複雑で考えさせる話でした。