「宇宙戦艦ティラミスⅡ」

第13話、最終話の感想です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「宇宙戦艦ティラミスⅡ」

 

 

 

☆第13話の感想です。

 

今まで争い続けてきた「地球連邦」と「メトゥスの民」。

それが手を取り合って、

巨悪・離婚調停回避のため地球ごと吹っ飛ばそうとする

キャデラックに立ち向かう。

しかし、皆の力を結集させても

最終兵器ヘカトンケイルの前には歯が立たない。

このまま地球は滅びてしまうのか――

 

 

 

という。

熱い展開。

 

「命を賭けてる」

「協力する」

「下等生物は神の庇護の下に入りな」

等々、熱い台詞を交わす仲間たち。

 

盛り上がりは最高潮。

 

 

だが。

この最終話、クライマックスのなか、

主人公スバル・イチノセは冷めてしまっていた・・・!!

 

うん、なんか分かる!

私も何故か今回、若干冷めて見てしまっていた・・・!

 

なんかこう、ティラミスだからさ。

こういうの逆に気恥ずかしいっていうかさ・・・

分かる!

 

と思ったら、

スバルが冷めてしまっていたのは、

ヘカトンケイルの予備のコントローラーを発見していたからだった。

 

随分と郷愁を感じるコントローラーだな・・・。

つか、外付けやめろ。

説明書も付属させるな。

何ゆえの敵に親切設計なんだ。

 

 

コントローラーを見つけてしまったスバル。

周囲では、自分の身を省みず地球を守り切ろうとする仲間たちの

熱い戦いが続いている。

スバルは・・・・・・

「皆のムードに水を差さないように

ちょっとずつコントローラーを操作する」

を選択した!

 

いや、そこ空気読まなくてもよくない!?

一刻も早く、なんとかした方がよくない!?

怪我人もいるしさ!?

 

と思ったけれど、

棒読み演技をしてまで必死に皆の思いを無駄にするまいと

気を遣うスバル!

 

少しずつヘカトンケイルの軌道がずれる。

湧き立つ仲間たち。

鳴り響く音楽。

ここで物語は一番の盛り上がりを・・・

 

スバル「終わろう(飽きた)」

 

ですよねー!

流石はスバル君!

この雰囲気に飽きてしまった!

 

自爆コマンドを打ちこんで、

さっさとヘカトンケイルを自爆させる・・・けれど、

皆の力で倒したように見せかけるスバル!

 

最後まで皆の雰囲気を壊さないように気を遣うスバル!

 

スバル「皆の頑張りに水を差しちゃいけないんだよ」

 

なんという・・・!

スバルが・・・あのスバルが・・・

周囲の人間を基本うざがってた引きこもりのスバル君が・・・!

仲間の思いを尊重するという成長を・・・!

感動した・・・!

 

なんて熱いロボットアニメなんだ・・・!

 

 

という幻覚を一瞬見た。

でも、スバルの成長はちょっと感動した。

 

 

あと。

ヘカトンケイルを爆破されて宇宙に漂い、

離婚調停に行けなくなったキャデラックの姿が・・・。

 

ラムダ「おじさん、女の人なんて星の数ほどいるよ」

キャデラック「シェルビーはな、

        その幾多の星の中から見つけ出した

        私だけの星だったのだ・・・!」

 

こんなに熱い想いを秘めているのに、

奥さんに愛想を突かされて、

家庭裁判所には行けず、

結局訴訟を起こされるキャデラック・・・。

なんだろう。

数多の散ってきたラスボスのなかでも

屈指の無念さを感じてしまう・・・。

哀しいね・・・。

 

こんなに無念な思いをするのなら

ラスボスなんてやらない方がいいという教訓になりそうな姿だ。

 

 

 

そんなこんなで。

大団円?

地球は守られ、仲間たちも生還した。

兄と弟はまた敵同士になってしまうけれど、

まあ、でも、すぐに会うでしょ。

今までもなんだかんだいって

隣近所に住むが如くに会ってたし。

大丈夫、大丈夫・・・と思ったら、

ED前に早速「目のやつ」を忘れるイスズに、

それを届けに追っていくスバル。

なんだこいつらw

 

 

 

最後の最後までティラミスらしく、

シリアスもありつつのどうしてもギャグで、面白い最終回でした。

3期・・・は難しいかもだけれど、あったら嬉しいなあ。